7月1日(土)、山形県鶴岡市にて、第4回目となる「庄内酒まつり2017〜やまがた芳醇〜」が開催されました。
会場のJA全農山形鶴岡倉庫に、庄内にある18の酒蔵が集結。イベントでは参加蔵のお酒を試飲できるほか、地元の食材を味わえる食ブースも並び、庄内の食の魅力をたっぷりと味わうことができます。
チケットは、酒まつりの試飲専用クリスタル升と、和らぎ水がついて当日券2,500円。これで18蔵全てのお酒を飲めるのですから、地元の方だけでなく、県外から参加者が多く集まるのも納得です。
会場は、庄内の酒米が集まる米倉庫
「庄内の酒米は全てこの米倉庫から出荷されます。ということは、ここが酒造りの最初の場所ともいえるのではないでしょうか。そういう意味でも、この米倉庫で酒まつりを開催できることはとても嬉しいことです」とは、主催者の声。
鏡開きでイベントがはじまりました。
参加者は待ってましたとばかりに「かんぱーーーい!」と杯を高々にあげます。
この庄内酒まつり、第1回目は非常に暑く、大汗をかきながらの開催。2回目は台風が近づいての大雨。3回目は快晴。4回目となる今年は、前日の夜に大雨が降ったものの開催時間にはすっかり雨は上がり、「今までで一番日本酒を呑みたい天気かもしれない」と参加者は声を揃えていました。
倉庫の中にはズラリとお酒が並び、こちらの倉庫、あちらの倉庫と移動しながら試飲を楽しみます。
昨年は、全種類制覇したというツワモノが現れたらしいのですが、今年はどうでしょうか。みなさん、和やかな雰囲気でお酒を味わっています。
蔵元の参加も多く、話を直接聞くのは、ファンにとって楽しい時間ですね。
イベント限定ラベルのお酒は、プレミア感があります。
日本酒の試飲だけでなく、酒蔵グッズの販売もありました。
こんな可愛らしいTシャツも。
会場にはおつまみも用意されていて、おいしそうな匂いが漂っていました。
日本酒に合う、庄内の名産がいくつもありました。
地元で人気のバーの出店も。日本酒を使ったカクテルが評判だそうです。
テーブル席もあり、じっくり飲みたい人は、購入した日本酒とおつまみをその場で味わうことができます。
日本酒を通して鶴岡の食文化を発信
「昨年の参加者は5,000人。次はもっと大きくしたいですね。1万人が目標です!」と鶴岡酒造協議会・会長の相沢さん。来年に向けて、また新たな思いで企画されていくことでしょう。
鶴岡市は、平成26年12月に「ユネスコ食文化創造都市」に認定されました。
元々は、登録認定を目指しているときに鶴岡の食文化を発信できるものがないかとアイデアを出し合い、庄内酒まつりの話が持ち上がったそうです。そして、平成26年のJR東日本の山形デスティネーションキャンペーンに合わせて、第1回目を開催。その第1回目から庄内全ての18蔵が参加しています。18蔵同時に、そして100種類以上の銘柄が味わえるのが、庄内酒まつりの醍醐味ですね。
庄内は食材も豊富、酒蔵も豊富。食とお酒は切っても切れない関係です。酒まつりをきっかけに、庄内の食文化がもっと広がっていくことを願っています。
(文・取材/まゆみ)
◎参加蔵一覧
「代表銘柄」(酒造名)
- 「東北泉」(高橋酒造店)
- 「杉勇」(杉勇蕨岡酒造場)
- 「麓井」(麓井酒造)
- 「上喜元」(酒田酒造)
- 「初孫」(東北銘醸)
- 「菊勇」(菊勇)
- 「清泉川」(オードヴィ庄内)
- 「楯野川」(楯の川酒造)
- 「秘めごと」(松山酒造)
- 「やまと桜」(佐藤佐治右衛門)
- 「鯉川」(鯉川酒造)
- 「栄光冨士」(冨士酒造)
- 「大山」(加藤嘉八郎造)
- 「出羽ノ雪」(渡會本店)
- 「羽前白梅」(羽根田酒造)
- 「くどき上手」(亀の井酒造)
- 「白露垂珠」(竹の露)
- 「奥羽自慢」(奥羽自慢)