こんにちは。SAKETIMESライターの佐々木由美です。
秋も深まり熱燗の美味しい季節ですね。先日、四谷三丁目の「旬菜料理 山灯(やまびこ)」に久しぶりに行ってまいりました。普通なら冷やで飲むような大吟醸酒も、こちらでは御燗をお薦めされるのです。お猪口も大人(!)な柄のお猪口があったりして。2500円のおつまみコースがとても美味しくて、毎日27時まで開いている、大人な素敵なお店です。
さて、今回ご紹介するのは”日本酒造マップ”や”日本酒蔵一覧”。各県の酒造組合などが発行している酒造の一覧表です。組合に加盟している酒造や酒屋さん、飲食店などで入手できます。好きなお酒を見つけた旅先で、思わず手にした方も多いのではないでしょうか。
この”日本酒造マップ”、非常に各県それぞれ特徴があって、面白いものなのです。
■どうやって入手するの?
旅先で見つける楽しみもありますが、実は東京の「日本の酒情報館」でほぼ全国のマップが入手できるのです。
今回、お邪魔して入手出来たのは39種類。情報館のスタッフに聞いてみたところ、残念ながら酒造の廃業などもあり3−4年に一度くらいの頻度で作り替えられることが多いとのこと。またここには置いていない県もありますよ、と教えていただきましたので、その県の酒造組合に電話してみました。福岡県・鳥取県とも、すぐに郵送していただきました。ありがとうございました!
これで私の手元には現在41種類のマップがあります。マップを並べて日本地図の形にしようと挌闘しましたが、伝わらないでしょうか。
「日本の酒情報館」
〒105-0003 東京都港区西新橋1−1−21 TEL 03-3519-2091
http://www.japansake.or.jp
■どんな情報が掲載されているの?
形も内容も、各県それぞれではあるものの、共通しているのはその土地で何故美味しい日本酒が造られているのかを、各県とも深い愛情を持って説明しています。それから組合加入の酒造の紹介。名前だけのところから詳細まで記載しているものもありました。また、日本酒の歴史、日本酒の出来るまで、日本酒の種類や、土地の美味しいものとの食べ合わせなど、本当に実に様々。これはもうぜひ手にとって、それぞれ見比べていただきたいのです。また九州地方は日本酒と焼酎・泡盛などが一冊になってるのも面白いですよね。
どれも読み応えがあるのだけれど、ここで私のお気に入りをご紹介します。
*広島県酒造組合
日本酒作り方から種類などをコンパクトにまとめています。
*灘五郷酒造組合
マップが昔風でかわいい!
*大阪酒造組合
レイアウトが渋い。大人です。
*長野県酒造組合
”信州地酒読本”というだけあって、コラムが面白くて読み応えあり。主な酒税まで掲載されています。”飲む前に読むお酒のイロハ”は、なかなかいいなあ。
*愛媛酒造組合
写真も美しい小冊子。デザイナーさんのセンスが伺えます。
*岩手県酒造組合
県内の美味しいものがたくさん紹介されています。聞いたことがない食材もチラホラ・・・想像力がかき立てられます。
*宮城県酒造組合
第18号を迎える”みやぎ純米酒倶楽部”は、37ページものの、もう雑誌ですね。ニュースからはじまり巻頭特集、酒の肴に蔵元一覧まで。楽しく読ませていただきました。
■どうやって使う?
数多くある酒造所の名前。どうしたら覚えられるかな。と、毎日酒造マップを開いては閉じ眺めているうちに、いいことを思いつきました。小学生が50音や九九を覚えるとき、どうするか。そう、あの家で一番小さな部屋の壁に日本酒マップを貼るのです。毎日眺めていると、流石に頭に入ってきますよ。
それからこんな使い方もできます。ブックカバーです。
よく、お酒の本かと思ったと言われますが、中は色々です。
もちろん組合に加盟していない酒造は掲載されていませんので、その点は少し残念なのですが、各県の思い入れと歴史がたっぷりの日本酒マップや一覧、皆さんも是非手にとってみてくださいね。
そして面白い使い方があったら是非教えていただきたいです。
以上です。
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