日本酒好きが高じて、純米酒と懐石料理の店を営んで、ライターをやっております川村です。私の日本酒の考え方やお店での取り扱いを簡単に伝えさせていただき、あなたの日本酒ライフがより楽しくなればと思ってます。

あなたは、酒屋さんから買ってきたお酒をすぐ飲んでいますか?実は、ちょっと落ち着かせた方が味わいが優しい味わいになるのです。今回は、飲む前にひと工夫することをお伝えさせていただきます。

飲む前のひと工夫

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酒屋さんで買ってきたお酒や飲食店さんが酒販店から配達していただいたお酒って揺らされてるのです。揺らそうと思って揺らしている訳ではなく、運ぶときに揺れてしまうのです。その揺れたお酒は『揺れた味』がするのです。
言うなれば、市民ランナーがフルマラソンを終えてハァーハァーと息がきれている状態と同じなのです。
その息がきれているお酒を落ち着かせるのです。落ち着かせるのは超カンタンです。
ひと晩そっと置いておくだけで、落ち着いた味になります。
その中で注ぎ方の違いを書かせていただきました。

 

優しい味わい『スー』
しっかりした味わい『ドボドボ』

 

その味わいが注ぐ前のお酒の瓶の中で行われているのです。揺すられた味と言うのが『ドボドボ』と注いだ味より荒々しい味わいなのです。その荒々しい味わいをひと晩置くだけで、優しい味わいになります。

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逆に言うと、しっかりした荒々しいボディーのある味わいにしたいときは、瓶をシェイクして振ればいいのです。

また、オリがあるお酒や濁り酒は、瓶を上下逆さまにして混ぜるのをよく見かけますが、まず混ぜるまえに上澄みを楽しむ。

それから混ぜて飲むと2通りの味を楽しめます。

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さらに、混ぜる時に上下逆さまにして混ぜるより、瓶の上を持ってそこを起点に回す方が優しい味わいになります。
(無理矢理混ぜるのではなく、遠心力で混ぜる)これも揺すられ方で味の違いです。

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あなたの、日本酒ライフの楽しみ方の引き出しのひとつになれば幸いです。

まとめ

購入したお酒は揺すられた味がする。
ひと晩置くと、落ち着いた味になる。濁りやオリのあるお酒はまず上澄みを楽しむ。瓶の上をもってそこを起点に回す。
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