2017年9月18日、広島東洋カープのプロ野球セ・リーグ優勝が決まりました。昨年に続いてのリーグ制覇となりましたが、広島カープのリーグ連覇は実に37年ぶり。カープファンにはたまらない日となりましたね。
広島と言えば、三大酒処のひとつで"酒都"とも呼ばれる「西条」をはじめとする銘醸地としても知られています。
そこで今回は、全国のカープファンにぜひとも酌み交わしてほしい"広島の旨酒"を特集。広島の美酒で、カープ優勝の余韻にたっぷりと酔いしれてください。
広島錦 (賀茂鶴酒造 / 東広島市西条)
「広島錦」は、2018年に法人化100周年を迎える賀茂鶴酒造の新商品として発表された銘柄。次の100年に向けた掲げたテーマのひとつ「原点回帰」の想いを形にした商品で、生産が途絶えてしまった酒米・広島錦を6年かけて復活させ、さらに、今ではほとんど使われていない賀茂鶴酒造の蔵から採取された協会5号酵母で仕込んだ、オール広島産にこだわったお酒です。
ラインナップは純米大吟醸と純米酒の2種類。「広島錦 純米酒」は飲食店のみの取扱いですが、「広島錦 純米大吟醸」は、10月2日(月)から一般販売される予定です。
華鳩 杜氏自ら育てた米で醸した特別純米酒 (榎酒造株式会社/広島県呉市音戸町)
華鳩は、昭和50年代から全国新酒鑑評会で金賞を10数回を獲得している実力蔵。また、昭和49年(1974年)に全国で初めて「貴醸酒」を醸造した蔵元としても知られています。
この特別純米酒は蔵の若き杜氏・藤田忠さんが、音戸町で自ら栽培した「吟のさと」をで醸した一本。消費者目線の"呑んでうまい酒"を目指し、酵母は熊本酵母を用いています。
香りは熊本酵母系の甘酸っぱい香りで、口に含むとふくらみと甘味が滑らかな口当たりの中に広がり、その後シャキッとした酸を感じます。酸度の割にやや甘口に感じるのは、やはり広島酒という印象。しかし、味わいがありながら、後口はしっかり切れていきます。
雨後の月 特別純米山田錦 (相原酒造株式会社/広島県呉市)
広島県産の山田錦を60%まで磨いたアルコール度数13度の特別純米。コクのある酸味と山田錦特有の米のうまみが口の中を支配しながらスルスルと喉を通ります。
宝剣 廣島八反錦 純米吟醸 (宝剣酒造/広島県呉市)
広島県産の八反錦を55%まで磨き醸したお酒。後口の切れ味の良さで、呑んだ後は一本芯の通った凛とした味わいという印象に変わります。1杯目より2杯目と徐々に体に馴染んでくるような、呑み飽きしない辛口酒です。
竹鶴 生酛 純米 (竹鶴酒造/広島県竹原市)
NHK朝の連続ドラマ「マッサン」の大ヒットで脚光を浴びた、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏の生家としても注目された竹鶴酒造。「竹鶴 生酛純米」は広島県産の雄町を精米歩合7割の低精白で米のうまみを引き出し、ドッシリとした酸と腰の強さを引き出しています。
目指すは33年ぶりの日本一!
銘醸地として名を馳せる広島には、日本酒ファンを虜にする銘酒蔵が多く存在しています。そんな広島の美酒で、カープの優勝を祝うなんて最高ですよね。
広島カープ、リーグ連覇おめでとう!そして・・・目指せ 33年ぶりの日本一!
(文/SAKETIMES編集部)