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男のこだわり「呑むなら作るべし」その12 -酒と良縁な「焼きチーズ」-

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酒の肴にもいろいろあります。近年、"日本酒に合うのは和の食材"という固定観念は薄れ、洋食との組み合わせを楽しむ自由な風潮が見受けられるようになりました。

今回の「呑むなら作るべし」は、焼きチーズ。ワインのお供として定番ですが、日本酒の良い肴にもなります。特に、生酛造りの酒は乳製品との相性が良いとされており、チーズとの縁はお墨付き。

チーズを焼いて楽しもう

チーズを焼くという味わい方、料理の世界ではよくあることでしょう。今回の趣向は、焼いたチーズをさらにアレンジして、ユニークな美味しさと酒の相性を楽しもうというものです。

今回はナチュラルチーズを選びました。スーパーなどで購入しやすい「モッツァレラ」か「チェダー」が良いでしょう。すぐ手に入るという点では安価なプロセスチーズでもかまいませんが、やや味の濃いものが多いので、どうせならナチュラルタイプの柔らかな美味しさを楽しむことにしました。

また、ちょっとした料理に便利なのがストリングチーズ。大概は筒状で売られているので、切り分けるのがとても楽なんです。

【作り方】

まず、具材を用意しておきましょう。

<具材一例>

  • 明太子マヨネーズ(両者を和えるだけ)
  • 味噌(そのまま、または少しマヨネーズを加えてまろやかに)
  • 鮭マヨネーズ(鮭フレークをマヨネーズで和える)
  • わさびマヨネーズ(ねりワサビとマヨネーズ、辛さはお好みで)
  • トマト(小さく刻み仕上げにドライバジルを)

イ. ストリングチーズを輪切りにする(商品によって太さが違いますが、おおむね1.5~2cmくらい)。
ロ. フライパンに薄く油を塗り、切ったチーズを並べて点火。ごく弱火にかける。じわじわと溶け出してきたら、スプーンで押さえるなどして円形に伸ばしていく。※テフロン加工タイプであれば、油の必要はありません。
ハ. 直径4~5cmにして、両面焼く。
二. 焼き色がついたら完成!

<作り方のコツ>

  • まず、ひとつ切って焼いてみましょう。その様子を見て、適切な大きさの感覚をつかんでください。
  • すぐに焦げるので、火は極力弱火で。時には火を消しながら調節しましょう。
  • 加熱中、チーズはトロトロになりますが、少し温度が下がるとすぐに固くなります。

チーズが焼けたら、具材を盛り付けて出来上がりです。食べ方はどうぞご自由に。そのままかじりついても、折りたたんで食べても良いですね。

どれどれ、まずは明太子マヨネーズをパクっと。

焼いたことによって、チーズのコクや歯ごたえが増して美味。明太子の濃厚な旨みと合わさって、酒が進みそう!
チーズそのものはワインとも相性良しですが、そこに加わる魚卵のまったり感。これをすべてカバーできるのは日本酒だけだろうと思います。

チーズには生酛!「北島 生酛純米生原酒」の酸味に期待

北島 生酛純米生原酒 (北島酒造/滋賀)

今回は、はじめから生酛にこだわって酒を選びました。食中酒としてのポテンシャルに期待しましょう。この酒は酸味も特徴的。その酸味が複数の具材、多彩な味わいにどれほど寄り添うか、ちょっと冒険してみたいと思います。

抜栓すると、きりっと澄んだ果実香が漂います。口に含めば期待通りの華やかな酸味。いや、これは華やかというよりシャープというべきか、なんて考えているうちに深いコクがやってきました。これが無濾過生酒ならではの複雑味というやつかな、なんて思い描いた瞬間、すっとキレる。ドラマ性のある酒ですね。

チーズの風味とは期待通りの同調があり、酒の旨みが増したように感じられました。明太子にからんだマヨネーズと溶け合う酸味。魚卵を覆うような、酒の包容力。見事な良縁ですね。

他の具材はいかがでしょう。

味噌とチーズを食べて呑むと、酒がより甘く感じられ、美味しさを増しました。

トマト&ドライバジル。これだけでは物足りないですが、チーズといっしょになることで良い肴になりました。トマトの甘酸っぱさも自然と溶け込んでいます。

鮭マヨネーズも美味でしたが、今回気に入ったのはわさびマヨネーズ!
チーズと酒のおかげで、わさびに秘められているふくよかな旨みが引き出されます。鼻に抜ける辛さの後、口の中には何とも言えないほんわかとした旨みの余韻を感じるのでした。

焼きチーズの具材を、他にもいろいろと試してみました。美味しい組み合わせはまだまだたくさんあるでしょう。

(文/KOTA)

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KOTA(コタ)

旨い酒と肴に心の居場所を求める晩酌マニア。家では「呑むなら作るべし」と自作の肴に舌鼓。日々繰り返す「呑み過ぎ&反省」のジレンマから、不惑の呑兵衛になるべく利き唎酒師を取得。広告制作および物書き稼業の傍ら趣味で里神楽(獅子舞)も。

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