「甘酒」は、日本に古くからある飲み物のひとつ。栄養価が高いこともあり、庶民に親しまれてきました。
甘酒の製法としては、麹からつくるものと酒粕からつくるものの2種類がありますが、この記事では、酒粕でつくる甘酒をご紹介します。
「酒粕の甘酒」レシピ
今回用意したのは、「雪の茅舎」を醸す秋田県・齋彌酒造店の酒粕です。東京・有楽町にある秋田県のアンテナショップ「秋田ふるさと館」で購入しました。
甘酒の材料は、以下の通りです。
- 酒粕 30g
- 水(日本酒でも可) 150cc
- 砂糖 大さじ1弱
- 塩 ひとつまみ
それでは、作り方を紹介します。
最初に、小鍋に水、酒粕、砂糖を入れ、酒粕の固まりが残らないように、よく溶きます。ハンドミキサーを使うとスムーズです。板粕を使う場合は、事前に水と酒粕を合わせておき、柔らかくしておくとよいでしょう。
続いて、小鍋を火にかけます。軽い飲み口にしたい場合は、時間をかけてアルコール分を飛ばしましょう。燗酒のように、温かいお酒として楽しみたい場合は、飲みごろの温度になったところで火を止めましょう。
購入した酒粕に色がついていたため、見た目はやや茶褐色です。
香りは、ほんのりミルキーで、キャラメルのような艶もあります。口に含むと、香りがぶわっと広がり、甘みの中にほんのりパイナップルのような酸味も感じます。コクは非常に強く、食後酒としても楽しめそうな味わいです。
食後の一杯に「酒粕の甘酒」を
酒粕は、良質なものでも安価で手に入れることができる便利な食材。酒粕でつくる甘酒は食中酒には向きませんが、食後の一杯や、落ち着きたいひと時におすすめできるお酒です。暑さの厳しい季節にぴったりのお酒、ぜひ、お試しください。