スペイン、マドリードでSAKETIMESライターとして記事を書かせていただいている大倉です。
私は日本食文化に欠かせない日本酒が、スペインの方にどのように受け入れられているか、みなさんにお伝えできればと思っております。
松竹梅白壁蔵のパリ営業所、梶さんにインタビュー【前編】に引き続き後編も日本人(宝酒造 松竹梅白壁蔵 パリ営業所 梶さん)から見たスペインでの日本酒状況をお伝えしたいと思います。
スペインで日本酒の可能性
これはスペインに来て初めて知ったのですが、スペインは素材が豊富で新鮮、特に魚貝類の料理の文化が発達していて、日本人に負けないほど魚貝類料理があり、食べ方を知っている。それが反映して、スペインでは世界トップレベルの有名なレストラン(Mugaritz, El celler de can roca, Carme Ruscalleda Sant Pauなど)が数多くあり、魚料理を知っている国は日本酒に反映する可能性は無限だと思います。もちろん魚だけではありませんが。
これからのスペインでの活動
これからはスペインでは日本食レストランに限らず、地中海創作料理のレストラン等にお邪魔して酒セミナーを催し日本酒を勧めていきたいと思っています。スペインには数多くの世界的なトップシェフが未知のアルコール飲料、『日本酒』がスペインでも繁栄することを願っていると思います。
松竹梅 白壁蔵のお勧め
一番のお勧めはやはり『松竹梅 白壁蔵 純米大吟醸』です。兵庫県産の山田錦を100%使用し、最新の技術と伝統的な技術で醸されています。
最新の技術の中には自社の精米機と洗米機が使用されています。精米機はメーカーと綿密に打ち合わせをし、精米後、酒米が真珠のように磨き上げられる技術を搭載させました。さらにメーカーとのコラボで独自に開発されたのが、水切りが一瞬にして行われる技術を搭載した洗米機。これらの最新技術に加え、蔵人さんの伝統的な手作業で松竹梅 白壁蔵 純米大吟醸は造られています。
今回は日本人の目から見たスペイン人の日本酒に対する傾向をインタビューさせていただきました。
次回はスペイン人の目から見た日本での日本酒の体験をインタビューしたいと思います。1人のスペイン人が初めて日本を訪れ、酒蔵を初めて訪れる体験談です。今回、梶さんがお勧めしてくれた最新の精米機、洗米機を確かめに日本の灘まで訪れてきます。次回もお楽しみに。
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