日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」は、2021年6月19日に、リリース7周年を迎えます。2014年のリリース以降、こうして7年間にわたって活動を続けることができたのは、日本酒の関係者やファンの方々のおかげです。本当にありがとうございました。

2021年に入ってからは、SAKEジャーナリストである木村咲貴さんをディレクターに迎えての英語版「SAKETIMES International」のリニューアルや、越境ECプラットフォーム「Inagora」と連携した中国語版「清酒指南」のオープンなど、日本酒メディアとしての多言語展開に注力してきました。

日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」の英語版「SAKETIMES International」にて、世界中の酒蔵のデータを集めた「酒蔵情報(Breweries)」と、日本酒の基礎的な専門用語を英語で解説した「日本酒用語(Glossary)」のページを公開

日本酒の海外展開には、大きなポテンシャルがあります。ただ、特に輸出においては、日本酒そのものが各国に輸出されるだけでは、日本酒の魅力は広まりません。原料や製法などの基本的な情報はもちろんのこと、造り手の哲学やクラフトマンシップなど、日本酒を取り巻くあらゆる情報が、現地の方々にもわかりやすい形で発信されなければ、意味がないのです。

SAKETIMESは、日本酒の海外展開を後押しすべく、「SAKETIMES International」や「清酒指南」を中心とした、日本語以外の言語での日本酒情報の発信に、これからも注力していきます。

 

その一方で、日本語版のSAKETIMESとしての活動においても、取り組むべきことがたくさんあります。

現在、SAKETIMESは「日本酒の情報インフラになる」という事業ミッションを掲げています。これは、日本酒に興味・関心を持った世界中の方々の知的欲求を満たす、あらゆる日本酒情報をSAKETIMESに集めるということです。

2014年のリリース以降、日本語版のSAKETIMESは5,000本以上の記事を配信してきました。それでも、「日本酒の情報インフラになる」というミッションの達成には、まだ届きません。裏を返せば、日本酒の魅力を語る切り口は、数千本の記事では足りないほど、無数に存在するということでもあります。

いま、日本国内の日本酒業界では、新規参入のプレイヤーの増加や酒税法の改正など、ダイナミックな変革が起きようとしています。SAKETIMESはその最先端を走る日本酒メディアとして、読者にとって必要な情報を、正しく、おもしろく、そして誠実に取材し伝えていきます。

日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」リリース7周年

2014年のリリースからの7年間は、私たちにとって、決して短い時間ではありませんでした。

しかし、私たちが活動している日本酒業界は、特に酒蔵に関しては、創業100年でも若いと言われるような歴史の長い世界です。数百年にわたって社会に価値を提供し続けてきた方々とごいっしょさせていただくのは本当に光栄なこと。酒蔵を取材するたびに、活動を続けることの尊さを感じてきました。

私は現在の編集長として、SAKETIMESも、数百年先も社会に価値を提供し続けられるようなメディアにしたいと思っています。その礎を築くことが、私の役目です。

そのためにはひきつづき、日本酒業界の関係者やファンの方々をはじめ、さまざまな方々の応援・協力が必要です。これからも、SAKETIMESをどうぞよろしくお願いします。

改めてになりますが、こうしてリリース7周年を無事に迎えられたのは、SAKETIMESの活動に共感し支援してくださった本当にたくさんの方々のおかけです。本当にありがとうございました。

SAKETIMES編集長 小池潤