宮城県仙台市で開催された「仙台日本酒サミット2019」の結果が7月3日に発表されました。
「仙台日本酒サミット2019」に参加するのは、全国約80軒の先進地酒蔵の代表者(蔵元や杜氏)と、全国各地の有力地酒販売店約100店の代表者です。
サミットでは、技術研鑽や情報収集のために、酒蔵が提供した市販酒の品評会に加え、販売・醸造分野の有識者による講演などが行われます。
プロに選ばれた第1位の市販酒とは
品評会では、85商品に及ぶ市販酒が1~5点(1が最高評価)で評価されます。
それでは、「仙台日本酒サミット2019」の成績上位酒を紹介していきます。
- 1位:「みむろ杉 ろまんシリーズ Dio Abita 特別純米」(今西酒造/奈良県)…2.10点
- 2位:「自然郷 BIO 特別純米」(大木代吉本店/福島県)…2.11点
- 3位:「而今 純米吟醸 山田錦」(木屋正酒造/三重県)…2.15点
以下、4位から10位までは次のようでした。
- 4位T:
「七賢 絹の味 純米大吟醸」(山梨銘醸/山梨県)…2.21点
「AKABU 純米吟醸」(赤武酒造/岩手県)…2.21点 - 6位:「萩の鶴 純米吟醸 別仕込」(萩野酒造/宮城県)…2.22点
- 7位T:
「鳳凰美田 純米 剱」(小林酒造/栃木県)…2.30点
「宮寒梅 純米吟醸」(寒梅酒造/宮城県)…2.30点 - 9位:「花の香 和水 純米大吟醸」(花の香酒造/熊本県)…2.32点
- 10位:「ゆきの美人 特撰 純米吟醸」(秋田醸造/秋田県)…2.33点
短時間に100点近いお酒を評価するので、蔵元も酒販店主も真剣そのもの。専門家の講評にも、蔵元や杜氏は熱心に耳を傾けていました。
さらに、サミット内で行われる情報交換は造り手、売り手にとって有り難いことはもちろん、ここで選ばれる、プロが認めた「いま一番売りたい酒」は、飲み手にとっても知りたい情報です。
「仙台日本酒サミット」は、業界関係者と消費者の双方にとって大きな意義を持つことから、今後も注目のイベントだと言えるでしょう。
(取材・文/空太郎)