日本時間の9月10日(水)、イギリスのワインコンテスト「International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025」のSAKE部門における最高賞「Champion Sake(チャンピオン・サケ)」が発表されました。速報でお伝えします。

世界的なワインコンテスト「IWC」とは?

世界最大級のワインコンテスト「International Wine Challenge(IWC)」は、イギリスのロンドンで毎年開催され、“世界でもっとも大きな影響力をもつワインコンテスト”ともいわれています。

IWCに「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は国内外で注目され、IWCは日本酒の海外進出における重要なコンテストとして、その価値を高めてきました。

International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025

©Keisuke Irie

2025年のSAKE部門には、海外も含めた387の酒蔵から、合計1,476点が出品されました。

審査は「普通酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「本醸造酒」「吟醸酒」「大吟醸酒」「スパークリング」「古酒」「熟成」の10カテゴリーに分けられ、それぞれの部門でブラインドテイスティングによって行われました。

審査結果に応じて与えられる評価は「Gold(ゴールドメダル)」「Silver(シルバーメダル)」「Bronze(ブロンズメダル)」「Commended(大会推奨酒)」の4種類。ゴールドメダルを獲得した出品酒の中で特に優れたものに「Trophy(トロフィー)」が与えられます。

さらに、各カテゴリーのトロフィー受賞酒の中から1点に、SAKE部門の最高賞として「Champion Sake(チャンピオン・サケ)」の称号が授けられます。

また、日本での小売価格が四合瓶換算で1,500円(税抜)以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを持った出品酒に与えられる賞が「Great Value Sake(グレート・バリュー・サケ)」。その中の1点が「Great Value Champion Sake(グレートバリュー・チャンピオン・サケ)」に選出されます。

加えて、エントリーした複数の出品酒すべてが高い評価を得た酒蔵は「Sake Brewer of the year(サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー)」として表彰されます。

2024年からは、エントリーした複数の酒蔵が優れた総合成績を収めた都道府県に対して「Sake Prefecture of the Year(サケ・プリフェクチュア・オブ・ザ・イヤー)」が授与されています。

「IWC 2025」の審査結果

◎Champion Sake(チャンピオン・サケ)

  • 「七賢 白心 純米大吟醸」山梨銘醸株式会社(山梨県)

◎Great Value Champion Sake(グレートバリュー・チャンピオン・サケ)

  • 「華秋田」株式会社北鹿(秋田県)

◎Sake Brewer of the year(サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー)

  • 株式会社新澤醸造店(宮城県)

◎Sake Prefecture of the Year(サケ・プリフェクチュア・オブ・ザ・イヤー)

  • 宮城県

受賞した酒蔵のみなさま、本当におめでとうございます。

先日発表された「IWC 2025」SAKE部門のメダル・トロフィーの受賞結果は、以下をご覧ください。

(文:SAKETIMES編集部)

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