酒ソムリエが審査する国際酒品評会「シンガポール酒チャレンジ2023」の受賞酒が、2023年11月1日(水)に発表されました。速報でお伝えします。

世界各地と日本酒をつなぐ品評会「酒チャレンジ」

「シンガポール酒チャレンジ」のメイン画像

「酒チャレンジ」は、日本酒の教育・啓発活動に取り組んでいる酒ソムリエ協会が、現地の主催者とともに世界の各都市で開催する、日本酒を世界に広めることを目的とした国際的な品評会です。

もっとも大きな特徴は、各地で現役で活躍する「酒ソムリエ」が審査員を務めること。香りや味わいだけでなく、現地の料理との相性も評価ポイントになるため、現地の市場に受け入れてもらえるかどうかを知る機会となっています。

2023年の開催地のひとつに選ばれたシンガポールは、金融・貿易・物流など、東南アジアにおける国際ビジネスの拠点として注目され、日本酒市場の成長も期待されています。ちなみに、東南アジアでの開催は今回が初めてとなります。

「シンガポール酒チャレンジ」では、シンガポールやアジア市場に詳しい酒ソムリエが審査を行いました。その結果、プラチナ賞21点、金賞77点、銀賞45点、銅賞18点が選ばれました。

「シンガポール酒チャレンジ2023」審査結果

※()内の都道府県名や国名は、その出品酒が製造された産地を示しています。

◎プラチナ賞(21点)

  • 「梵・吟撰」合資会社加藤吉平商店(福井県)
  • 「川鶴 さぬきよいまい 純米大吟醸」川鶴酒造株式会社(香川県)
  • 「嘉美心 純米大吟醸 瓶囲い」嘉美心酒造株式会社(岡山県)
  • 「富士正 純米大吟醸48」富士正酒造合資会社(静岡県)
  • 「原田 純米大吟醸原酒35」株式会社はつもみぢ(山口県)
  • 「北の庄 純米大吟醸 “大吟 ”」舟木酒造合資会社(福井県)
  • 「美濃天狗 純米大吟醸 いひょうゑ」林酒造株式会社(岐阜県)
  • 「南部美人 大吟醸」株式会社南部美人(岩手県)
  • 「髙波 大吟醸」合資会社丸永酒造場(長野県)
  • 「蔵人の自慢酒」下関酒造株式会社(山口県)
  • 「純米吟醸 雪彦山 愛山1801」壷坂酒造株式会社(兵庫県)
  • 「eight knot 藤黄 2023」村重酒造株式会社(山口県)
  • 「3時」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川県)
  • 「Chateau SHIRASAGI 65」田中酒造場(兵庫県)
  • 「蒼天伝 特別純米」株式会社男山本店(宮城県)
  • 「TANAKA 1789×CHARTIER BLEND 001 VINTAGE 2019」株式会社田中酒造店(宮城県)
  • 「文蔵 2009 梅酒」株式会社匠創生(熊本県)
  • 「松藤 2009 梅酒」株式会社匠創生(沖縄県)
  • 「山陰東郷 2007 日本酒」株式会社匠創生(鳥取県)
  • 「ワタシの柚子酒」富士正酒造合資会社(静岡県)
  • 「灘浜福鶴蔵 浜福鶴 柚子日和」株式会社小山本家酒造(兵庫県)

◎金賞(77点)

  • 「零響 2022 -absolute 0-」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「NIIZAWA 2021」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「NIIZAWA 2022」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「超特選純米大吟醸 残響 2019」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「超特選純米大吟醸 残響 2021」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「超特選純米大吟醸 残響 2022」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「萩乃露 純米大吟醸 白銀ラベル」株式会社福井弥平商店(滋賀県)
  • 「神都の祈り 御裳濯川」一般社団法人神都の祈り(三重県)
  • 「純米大吟醸 LaLaLa」東の麓酒造有限会社(山形県)
  • 「純米大吟醸 龍龍龍龍 てつ」東の麓酒造有限会社(山形県)
  • 「梵・特撰純米大吟醸」合資会社加藤吉平商店(福井県)
  • 「神聖 山田錦純米大吟釀原酒 GOLD」株式会社山本本家(京都府)
  • 「W 特等山田錦 純米無濾過原酒 プラチナム」有限会社渡辺酒造店(岐阜県)
  • 「純米大吟醸 寒山水 45%磨き」株式会社喜多屋(福岡県)
  • 「SAKE NOVA」株式会社サケアイ(茨城県)
  • 「澤乃井 純米大吟醸」小澤酒造株式会社(東京都)
  • 「別品川鶴 純米大吟醸 山田錦」川鶴酒造株式会社(香川県)
  • 「SAKE HUNDRED 百光 | BYAKKO」株式会社Clear(山形県)
  • 「SAKE HUNDRED 百光 別誂 | BYAKKO BESPOKE」株式会社Clear(山形県)
  • 「SAKE HUNDRED 思凛 | SHIRIN」株式会社Clear(山形県)
  • 「獅道 38」下関酒造株式会社(山口県)
  • 「純米大吟醸 榮四郎」榮川酒造株式会社(福島県)
  • 「純米大吟醸 白鷺の城」田中酒造場(兵庫県)
  • 「純米大吟醸 宝づくし」金升酒造株式会社(新潟県)
  • 「北の庄 純米大吟醸 “杜氏大吟 野尻和徳 ”」舟木酒造合資会社(福井県)
  • 「山丹正宗 純米大吟醸 山田錦」株式会社八木酒造部(愛媛県)
  • 「純米大吟醸 環稲 百田」秋田銘醸株式会社(秋田県)
  • 「半蔵 純米大吟醸 神の穂」株式会社大田酒造(三重県)
  • 「真澄 七號」宮坂醸造株式会社(長野県)
  • 「左大臣・純米大吟醸」大利根酒造有限会社(群馬県)
  • 「吟天光龍 2021」小田切商事株式会社(高知県)
  • 「9時」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川県)
  • 「青雲 純米大吟醸」合資会社後藤酒造場(三重県)
  • 「赤磐雄町 純米大吟醸」利守酒造株式会社(岡山県)
  • 「アオラキ純米大吟醸」NEW ZEALAND SAKE BREWERS LTD(ニュージーランド)
  • 「大吟醸 白鷺の城」田中酒造場(兵庫県)
  • 「繁桝 大吟醸 箱入娘」株式会社高橋商店(福岡県)
  • 「宮の雪 大吟醸」株式会社宮﨑本店(三重県)
  • 「虚天楽」株式会社西山酒造場(兵庫県)
  • 「羽陽錦爛 特撰 大吟醸 雪女神33」錦爛酒造株式会社(山形県)
  • 「瑞冠 純米吟醸 きもと仕込み」山岡酒造株式会社(広島県)
  • 「三連星 純米吟醸 山田錦」美冨久酒造株式会社(滋賀県)
  • 「宮の雪 純米吟醸」株式会社宮﨑本店(三重県)
  • 「スパークリング DRY」SAKE Generation株式会社(福島県)
  • 「かおりらんまん 純米吟醸」秋田銘醸株式会社(秋田県)
  • 「市野屋 生酛 純米吟醸 美山錦」株式会社市野屋(長野県)
  • 「髙波 純米吟醸」合資会社丸永酒造場(長野県)
  • 「真澄漆黒KURO」宮坂醸造株式会社(長野県)
  • 「純米吟醸雪彦山 壺坂正藏」壷坂酒造株式会社(兵庫県)
  • 「GINTEN blanc 2021」小田切商事株式会社(青森県)
  • 「MIYASAKA 山田錦」宮坂醸造株式会社(長野県)
  • 「三連星 純米 吟吹雪」美冨久酒造株式会社(滋賀県)
  • 「萩乃露 双子座のスピカ」株式会社福井弥平商店(滋賀県)
  • 「玉旭 ECHOES」玉旭酒造有限会社(富山県)
  • 「eight knot 白練 2023」村重酒造株式会社(山口県)
  • 「7時」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川県)
  • 8時」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川県)
  • 「神仏」株式会社ムスび(奈良県)
  • 「MUA CRAFT SAKE CLASSIC」MUA BREWING COMPANY LIMITED(ベトナム)
  • 「澤乃井 特別純米」小澤酒造株式会社(東京都)
  • 「特別純米酒 炎杜」宗政酒造株式会社(佐賀県)
  • 「0時」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川県)
  • 「スパークリング 三谷春」林酒造株式会社(広島県)
  • 「はちみつ梅酒 玉津留」権田酒造株式会社(埼玉県)
  • 「純米吟醸仕込みの梅酒 白老梅」澤田酒造株式会社(愛知県)
  • 「アダージョ上ノ山」ドメーヌ茅ヶ岳(山梨県)
  • 「カム・オン・シャルドネ」ジオヒルズワイナリー(長野県)
  • 「カム・オン・メルロー」ジオヒルズワイナリー(長野県)
  • 「フオン・トム・ブラン」ジオヒルズワイナリー(長野県)
  • 「古銭屋 秘蔵酒」谷櫻酒造有限会社(山梨県)
  • 「古酒」上越酒造株式会社(新潟県)
  • 「鉾杉 柚子にごり酒」河武醸造株式会社(三重県)
  • 「南部美人 糖類無添加ゆずレモン酒」株式会社南部美人(岩手県)
  • 「太平山 ゆず酒」小玉醸造株式会社(秋田県)
  • 「加賀鶴 加賀紅茶のお酒」やちや酒造株式会社(石川県)
  • 「Assemblage Club 01 CODE NAMETaro」株式会社リーフ・パブリケーションズ(京都府)
  • 「SHIROKIMONO - IWAU -」希JAPAN株式会社(新潟県)

◎銀賞(45点)

  • 「伯楽星 純米大吟醸 ひかり」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「NIIZAWA KIZASHI 2021」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「NIIZAWA KIZASHI 2022」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「超特選純米大吟醸 残響 2020」株式会社新澤醸造店(宮城県)
  • 「菊の司 innocent40」菊の司酒造株式会社(岩手県)
  • 「神都の祈り 斎王」一般社団法人神都の祈り(三重県)
  • 「八海山純米大吟醸 雪室熟成8年」八海醸造株式会社(新潟県)
  • 梵・日本の翼」合資会社加藤吉平商店(福井県)
  • 「梵・ゴールド」合資会社加藤吉平商店(福井県)
  • 「神聖 純米大吟醸」株式会社山本本家(京都府)
  • 「純米大吟醸 喜多屋 しずく搾り」株式会社喜多屋(福岡県)
  • 「純米大吟醸 広島錦」賀茂鶴酒造株式会社(広島県)
  • 「ちえびじん純米大吟醸 山田錦」有限会社中野酒造(大分県)
  • 「鷹八景 京都 純米大吟醸」株式会社京姫酒造(京都府)
  • 「蒼天伝 蔵の華 純米大吟醸」株式会社男山本店(宮城県)
  • 「かおりらんまん 純米大吟醸」秋田銘醸株式会社(秋田県)
  • 「市野屋 生酛 純米大吟醸 雄町」株式会社市野屋(長野県)
  • 「輿光」株式会社天匠(愛媛県)
  • 「灘浜福鶴蔵 浜福鶴 Ultimate 大吟醸原酒」株式会社小山本家酒造(兵庫県)
  • 「大吟醸 加賀の井くろうざえもん」加賀の井酒造株式会社(新潟県)
  • 「朔田の会 純米吟醸 朔田 新月」株式会社盛田庄兵衛(青森県)
  • 「鉾杉 弓形穂 しずく純米吟醸酒」河武醸造株式会社(三重県)
  • 「澤乃井 純米吟醸 蒼天」小澤酒造株式会社(東京都)
  • 「賀茂鶴 純米吟醸 一滴入魂」賀茂鶴酒造株式会社(広島県)
  • 神泉 純吟乃白」東酒造株式会社(石川県)
  • 「六根 純米吟醸 吟烏帽子」株式会社松緑酒造(青森県)
  • 「宮の雪 純米吟醸 愛山」株式会社宮﨑本店(三重県)
  • 「スパークリング ROSE」SAKE Generation株式会社(福島県)
  • 「颯 純米吟醸 神の穂」合資会社後藤酒造場(三重県)
  • 「加賀の井 純米吟醸」加賀の井酒造株式会社(新潟県)
  • 「山鶴 神龜乃黄金酒 長屋王」株式会社中本酒造店(奈良県)
  • 「コヨイ ラ・ドゥジエム」足立農醸(大阪府)
  • 「山廃純米 雪彦山 呼應100年」壷坂酒造株式会社(兵庫県)
  • 「萩乃露 特別純米 十水仕込 雨垂れ石を穿つ」株式会社福井弥平商店(滋賀県)
  • 「前田利家公 特別純米」やちや酒造株式会社(石川県)
  • 「南部美人 特別純米」株式会社南部美人(岩手県)
  • 「開当男山 夢の香 特別純米」開当男山酒造(福島県)
  • 「特別純米 むつみ」加賀の井酒造株式会社(新潟県)
  • 「Against the Grain: Tokubetsu Junmai」Archivists Pte. Ltd.(新潟県)
  • 「美酒爛漫 特別純米酒」秋田銘醸株式会社(秋田県)
  • 「鉾杉 秀醇 普通酒」河武醸造株式会社(三重県)
  • 「UMESAKE 8年熟成」榮川酒造株式会社(福島県)
  • 「2022 三原ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン キュベ Rocto」瀬戸内醸造所株式会社(広島県)
  • 「開華 AWA SAKE」第一酒造株式会社(栃木県)
  • 「白真弓 JANPAN」有限会社蒲酒造場(岐阜県)

◎銅賞(18点)

  • 「純米大吟醸 善祥」晴雲酒造株式会社(埼玉県)
  • 「目黒五郎助」玉川酒造株式会社(新潟県)
  • 「亀の甲参拾九」田中酒造場(兵庫県)
  • 「亀の甲弐拾」田中酒造場(兵庫県)
  • 白鷺の城 縁結」田中酒造場(兵庫県)
  • 「Against the Grain: Junmai Daiginjo」Archivists Pte. Ltd.(新潟県)
  • 「鶴齢 大吟醸」青木酒造株式会社(新潟県)
  • 「王紋 大吟醸 極辛19」王紋酒造株式会社(新潟県)
  • 「純米吟醸 浦霞 12」株式会社佐浦(宮城県)
  • 「純米吟醸 寒山水 55%磨き」株式会社喜多屋(福岡県)
  • 「羽陽錦爛 純米吟醸 雪若丸55」錦爛酒造株式会社(山形県)
  • 「おがわの自然酒」晴雲酒造株式会社(埼玉県)
  • 「雪男 純米酒」青木酒造株式会社(新潟県)
  • 「灘浜福鶴蔵 ワイン酵母仕込み純米酒 浜福鶴 Lupin」株式会社小山本家酒造(兵庫県)
  • 「本醸造 蒼田」株式会社喜多屋(福岡県)
  • 「加賀鶴 食中梅酒 日本酒仕込」やちや酒造株式会社(石川県)
  • 「葵鶴 1995 日本酒 純米」株式会社匠創生(兵庫県)
  • 「吟天白龍 2016」小田切商事株式会社(青森県)

受賞した酒蔵のみなさま、おめでとうございます。

酒ソムリエ協会の創設者である、ザビエル・シャプルウさんは、「シンガポールの日本酒市場はこれから大きく花開いていくと確信しています。アジアで初めて開催された『酒チャレンジ』は、日本酒が世界でますます注目され、さらに発展していく可能性を秘めていることの証です」とコメントしました。

日本酒の新たな市場として、注目していきましょう。

(文/SAKETIMES編集部)