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AOYAMA SAKE FLEA体験レポート!

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こんにちは!SAKETIMESライターの梅山紗季です。3月に、「落語と日本酒」のイベントのレポートをご紹介して参りましたが、今回はイベントレポート第2弾をお伝えします。

お邪魔したのは、日本酒と一緒においしい食事を味わうことのできるイベント、AOYAMA SAKE FLEAです。お酒と食事、両方の魅力を味わうことのできるこちらのイベントに参加をした模様を、運営の方からのメッセージとともに、お伝えしたいと思います!

明るい日本酒の作り手たちと会えるイベント

今回のAOYAMA SAKE FLEAは、表参道駅から少し歩いた先にある、青山国連大学の中庭で開催されています。ここでは毎週末、青山ファーマーズマーケットという「農家の方が直接、商品を販売するマーケット」が開かれており、今回のイベント会場は、このファーマーズマーケットを抜けた先で行われていました。歩を進めると、はっぴを着た蔵元さんとフードのお店を開いている方々の明るい笑顔に迎えられました。

今回のイベントでは、御猪口を1つ100円で購入後、日本酒は1杯300円から注文が可能で、蔵元さんのブースでお支払いするのではなく、受付でシールをいただく形になっていました。

5杯で1000円、10杯で2000円といったセットでも販売しているため、自分の飲みたい量を調節することができます。今回私は5杯のセットに、出店している和菓子店「千駄木薫風」さんで使うことができる300円の和菓子チケットを購入し、御猪口片手に会場をまわります。今回は、特にオススメをしたくなった3杯のお酒をご紹介します。

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まず初めは、新潟県魚沼市青木酒造さんの「鶴齢」。綺麗なボトルにおさまった「鶴齢 純米超辛口」を注いでいただきました。フルーツのようなみずみずしい香りと、飲んだ時のキレのある味わいの対比が印象的でした。これからの時期に合いそうな、すっとした味わいと、飲み飽きない爽やかさとを兼ね添えていました。

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2つ目のオススメは、和歌山県海南市平和酒造の「紀土」。はっぴ姿の蔵の方の、明るい声と笑顔にひかれ、真ん中の「紀土 純米吟醸 にごり酒 生」をいただきました。にごりのお酒は、お米のうま味が味わえる反面、少し飲み口が重い印象があったのですが、こちらはふわりと香り、口に運ぶと、なめらかな味と、適度なこくとがありました。にごりが苦手な人にこそ飲んでいただきたい一本です。

最後にオススメしたいのは、長野県宮坂醸造株式会社の「みやさか やわらか純米55」。アルコール度数12%と少し控えめな濃度なため、味わいにまるみがあり、やわらかく感じられます。香りも優しく、甘みが絶妙で、誰かに1杯目としてオススメする際や、少し濃いお酒が続いて舌が疲れてしまった時などに飲みたいお酒です。宮坂醸造株式会社では写真の「真澄」も代表のお酒であり、こちらはふくよかな味わいが楽しめるため、両方味わってみるのもオススメです。

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そして、イベントならではの味を持って帰ろうと、先ほどの和菓子チケットで購入したのは「千駄木薫風」さんの酒粕かりんとう。岩塩と黒胡椒で味がととのえられたこちらの品は、まさにお酒に合う一品で、和菓子と日本酒という組み合わせによる新しい発見がありました。

他にも「千駄木薫風」さんでは日本酒「仙禽」とコラボした和菓子のセットが販売されていたり、日本橋「手打蕎麦むとう」さんによるおつまみがあったり、自然栽培農家「ちば吉」さんによる自然栽培のそば粉を使ったお蕎麦が販売されていたりと、お酒と一緒に味わいたい食べ物のお店が立ち並んでいました。

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お客さんの「おいしい!」に寄り添う―作り手をつなげるイベントへの思い

今回のイベントで特徴的な点として、蔵の方とお話ができるブースが設けられているだけではなく、日本酒に合わせたおつまみや食事のお店が出店し、日本酒に合わせたそれぞれのお店の商品を提供してくださる、ということが挙げられます。日本酒と同じくらい、おつまみや食事のお店も力が入っていておいしく味わうことができ、作る方達と近く話すことができるのが魅力的でした。

AOYAMA SAKE FLEAは、昨年の9月の後、今回で2回目の開催となります。開催の担当者・メディアサーフコミュニケーションズ株式会社の田中佑資さん(以下田中さん)に、このイベントについてうかがうと、とてもあたたかな思いを知ることができました。

「来てくださるお客さんが、思い思いのマリアージュを楽しむことができるイベントになってほしい。 」  (田中さん)

これは元々、週末ごとに青山ファーマーズマーケットとして、農家さんとお客さんとをつなぐ機会を作っているからこその思いのようでした。実際にイベント当日も、青山ファーマーズマーケットは同じ場所で開催されていて、日本酒のイベントを出た先で、全く別の、野菜や果物の作り手の方と話をすることができるようになっており、ピザなどの軽食のワゴンも出店していました。

「今回AOYAMA SAKE FLEAに出店しているお店もその外で出会った食べ物も、味わって、『日本酒と合う』発見をしてもらえたらと思うんです。お客さんによって合わせ方が違っていたら嬉しいし、お客さんと農家さん・蔵元さんがつながってくれる場所になったらと思っています。このAOYAMA SAKE FLEAは、平和酒造・山本典正さんの呼びかけで、ファーマーズマーケットの主旨に賛同してくれた蔵元さんが集まってくださっての実現となりました。」(田中さん)

また、前回から変化したこととして、蔵元さんの数が7蔵から10蔵に増えたこと、ボトルの販売を行い、持ち帰りを可能にしたことをあげてくださいました。会場には、「お車でいらっしゃったお客様へ」と書かれた日本酒の販売ブースが設置されており、蔵の方、作り手の方にも質問がしやすい距離感でブースが並んでいました。呼びかけによって沢山の蔵元さんが集まってくださり実現したこのイベントは、来場者への濃やかな心遣いが感じられました。次の開催についても、

「次回開催も、蔵元さんの数を増やしたり、日本酒の飲み方に工夫をこらしてみたり、やってみたいことが多くあります。今回を含めた2回、マーケットをとりまいている農家さんや、訪れる蔵元さんと話をして、インスピレーションを受けての実現となっています。自分たちの考える『食べてみたい!』思いを作り手と話し合って、実現していく時間がとても楽しい。」(田中さん)

と、笑顔で話してくださいました。会場では今後も毎週末にはファーマーズマーケットが開かれるのと同時に、来月からはビールに焦点を当てたイベントも開催予定だそうで、今後もお客さんと作り手とをつなぐ素敵なイベントが沢山開かれそうです。

「普段飲んでいる」「気になっていた」そんな日本酒を作る人たちと、直接会って話ができる。同時に、ファーマーズマーケットの特色である「食べ物の作り手と会える」ことが叶い、日本酒と食べ物の互いのおいしさを新しく発見できるという点で、AOYAMA SAKE FLEAは、他にはない特色を持ったイベントだと言えます。

あちこちからお客さんの「おいしい!」が聴こえてくるあたたかなこちらのイベント、是非今後もたくさんの方に訪れて、味わっていただきたいと強く思います。今後のイベントは、下記Facebookページ・ファーマーズマーケットのホームページからも知ることができるため、みなさま要チェックです!!

◎ ファーマーズマーケットHP

◎ FACEBOOKページ

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鈴木紗雪

大学で日本文学を専攻。「お酒が飲みたくなる3冊」という日本酒と文学作品を絡めた記事をはじめ、映画、落語、音楽などの文化的な要素と日本酒とを扱った記事をご紹介しています。お菓子づくりも好きで、日本酒や酒粕を使ったスイーツのレシピも公開しています。