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歴史薫る高野街道でお酒と自然を満喫!大阪奥河内天野酒ホタルの宴に参加してきました!

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こんにちは、SSI研究室専属テイスターの石黒と申します。
大阪奥河内の酒蔵主催の天野酒ホタルの宴に参加してきましたのでその模様をお伝えいたします。

 天野酒ホタルの宴

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6月5日(金)~6月14日(日)までの10日間、西條(資)で行われるホタル観賞のイベントは、特設会場にて行われています。ミシュラン一つ星☆の喜一のお弁当と鮎の炭火焼き(別売り)をいただきながら、天野酒を飲み自然の蛍を鑑賞できるイベントです。

sake_g_hotaru_inamanosake1 (1)(彩り豊かな喜一のお弁当)

sake_g_hotaru_inamanosake4 (1)(鮎の炭火焼き)

 

ホタルの宴の動員数

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一日の予約人数が約90人で、10日間で約900人の集客があるようです。

6月5日にテイスティングしたお酒

Ⅰ 濁りのロック(普通酒、にごりの生酒)

醪の自然な甘味を感じながら、スッキリキレイな甘味で後味のキレよく、ミネラルを感じつつも爽やかな味わいのお酒でした。

Ⅱ 本醸造生原酒(本醸造酒)

ドライ感が有りながら、米由来の自然な甘味と旨味を感じ、生原酒独特の、淡い果実香を楽しめる、味わい深いお酒でした。

Ⅲ 僧坊酒ロック(普通酒)

このお酒独特の深い甘味と米由来のふくよかな旨味を感じ、当時の貴人しか味わえなかったオンザロックの爽やかな味わいが楽しめました。

当日の天候はあいにくの雨、しかも気温が低くホタルの活動は弱く、あまり多くのホタルの光を鑑賞することはできませんでした。

ただ、この気象条件もこのイベントの良さの1つで、あくまでも自然の恵みを堪能しながら自然のホタルの光を鑑賞できるイベントです。

 天野酒について

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元は天野山金剛寺で作られていたお酒で最初に文献に出てくるのは1234年で鎌倉時代戦国期に天下の銘酒として知られ、この当時としては先進的な二段掛製法で造られた澄酒で、織田信長の黒印状や豊臣秀吉の朱印状を承ったお酒として知られています。

その後、江戸時代初期の明暦年間に製造されなくなり、1971年(昭和46年)に西條(資)によって銘柄が復活しました。

現在の製造石数は約900石、地元河内長野市を中心に完全地域密着型の営業形態をとっていて、酒蔵周辺は高野街道の酒蔵通りとして近年整備され、観光のお客様も多く訪れる場所になっています。

お酒の製造の他にも、地サイダーやバームクーヘン、天野酒くず餅、酒粕入り焼きねぎ味噌、酒饅頭(冬季限定)等の販売を行っており、最近は酒蔵周辺がサイクリングコースとなり、サイカーの休憩所としても知られています。

天野酒のブランド力

やはり中世から奈良の菩提泉と並び近代清酒の始祖と呼べる存在で、戦国時代後期には黄金の国ジパングの中心となった自由都市堺と共に発展し、織田信長や豊臣秀吉が寵愛し、堺の衰退と共に歴史の表舞台から姿を消した幻の銘酒としてのストーリー性がブランドに秘められています。

また近年、室町~戦国時代に書かれた御酒日記に記載された製法をできるだけ忠実に再現した甘口の僧坊酒が販売されるようになりました。

天野酒 大阪奥河内 西條合資会社HP

 

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石黒 建大

SSI研究室専属テイスター。酒匠、日本酒学講師、SSIの日本酒地酒検証研究員、日本酒香味検証研究員、日本酒セールスプロモーション研究員。 第2回、第3回世界利き酒師コンクールセミファイナリスト。現在は大阪の某有名料理店に勤務。