2019年1月30日から2月12日まで、SAKETIMES上で実施した「日本酒の飲用に関する消費者動向調査」。有効回答は最終的に2,014件にまで達しました。たくさんのご協力、誠にありがとうございました。

総括

調査の結果、日本酒を週4日以上飲む20〜30代の「日本酒女子」が急増していることが判明しました。前回、同様の調査を行った2017年から比較すると飲酒頻度の高い女性は20代で約2倍、30代では約1.5倍に増加しました。また、日本酒を飲むシーンは、20代女性はひとりで外で飲む割合が約1.5倍に増え、男性は家でひとりで飲む割合が高い傾向にありました。

さらに、近年は日本酒全体の売上高が減少しているなか、純米酒や吟醸酒といった比較的価格の高い日本酒の売上は伸長しています。ギフト用に購入する日本酒の予算は、3,000円以上と回答した割合が20代、30代で5割前後なのに対し、40代、50代以降は3割にとどまります。さらに、予算を5,000円以上と考える割合は20代が最多で、若年層がより高価格帯の商品を求め、日本酒に対するプレミアム思考が高まっていることがうかがえます。

詳細な調査結果

  1. 2年前の調査から年齢比率はそのままに約2.5倍の回答数
  2. 日本酒を週4日以上飲む20〜30代の「日本酒女子」が急増
  3. 日本酒を飲む場所は「自宅」が最多、「家飲み」が定番スタイルに
  4. 日本酒を飲む機会は、男性はひとり、女性は友達や恋人と
  5. 日本酒のひとり飲みは、男性は家飲み、女性は外飲みが増加
  6. 日本酒の購入予算は、自宅用1,000円台、ギフト用2,000円台が最多
  7. 若い世代のギフトシーンで、高価格帯の日本酒の需要が高まっている
  8. 日本酒を選ぶ時に重視する点は「味わい」が1位
  9. 日本酒ブームを実感すると答えたのは実に6割

①.2年前の調査から回答数は約2.5倍

有効回答は2,014件に達し、2017年に行った同様の調査で得た800件から実におよそ2.5倍の回答数でした。男女比率は2年前に比べ、女性比率は4pt減少、男性は4pt増加。調査媒体であるSAKETIMESの読者比率よりも、男性比率は11pt多くなっています。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査2019属性

年齢比率は、2年前とほぼ同率でした。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査2019年齢比率

②.日本酒を週4日以上飲む20〜30代の「日本酒女子」が急増

2019年では、2017年に比べると「週に4日以上日本酒を飲む」と回答した人の割合は6pt減少し、29%でした。日本酒を飲む頻度が少なくなっている傾向にあることがわかります。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査2019飲用頻度

しかし、20代女性では2017年時の8%から2倍の16%、30代女性では2017時の11%から1.5倍の17%に増加しました。全体では飲用頻度が低下傾向にあるなか、日本酒を日常的に飲む若い女性が増加傾向にあることがわかりました。

20・30代女性は爆増

③.日本酒は「家飲み」が定番スタイルに

日本酒を飲む場所は、男女ともに「どちらかといえば自宅」がもっとも多く、男性で7pt増加の53%と半数以上、女性で5pt増加の36%となりました。男女合わせると966名(48%)にものぼります。

「どちらかといえば外食」「外食・自宅同じくらい」と回答した人の合計割合は、男性は47%、女性は16pt多い63%と、女性の方が外での飲酒機会が多いことがわかります。

日本酒の飲酒場所

④.日本酒を飲む機会は、男性ではひとりで、女性は友達や恋人と

日本酒を誰と飲むかを聞いたところ、男性は「ひとりで」と回答した人が70%ともっとも多く、女性は「友達と」が59%ともっとも多い結果でした。

特に女性では「友達と」「家族と」「恋人と」飲む割合が男性と比べて8〜15pt多く、誰かと一緒に日本酒を飲む機会が多いことがわかりました。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査 一緒に飲む人

⑤.日本酒のひとり飲みは、男性は「自宅で」、女性は「外で」が増加

「ひとりで飲む」と回答した人が日本酒をどこで飲むことが多いか聞くと、男性は2017年の調査時から「どちらかといえば自宅」が増加し、半数以上を占めました。特に20代が顕著で、27pt増加していました。若い男性は、外飲みから家飲みへ移行していることがわかります。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査ひとり飲み

女性は、30代を除く全ての年代で外飲みが増加、男性とは異なる傾向でした。特に20代が顕著で、外飲みが13pt増加、家飲みはほかの年代と比較し唯一減少し、マイナス37ptという大きな変化となりました。これは近年、女性1人でも入りやすいおしゃれな日本酒バーや飲食店が増加したことが背景にあると考えられます。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査ひとり飲み女性

⑥.日本酒の購入予算は、自宅用は1,000円台、ギフト用は2,000円台が最多

自宅用とギフト用、それぞれに購入する日本酒の予算について聞くと、自宅用は1,000円台がもっとも多く67%(1,355票)、ギフト用は2,000円台がもっとも多く39%(795票)となりました。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査購入予算

⑦.若い世代のギフトシーンで、高価格帯の日本酒の需要が増加

5,000円以上の高価格帯商品について、ギフト用では11%(220票)でしたが、そのうち20代が占める割合は15%にも及び、ほかの年代と比べてもっとも多いことが分かりました。若い世代のギフトシーンで、高価格帯酒の需要が高まっていることがうかがえます。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査ギフト

⑧.日本酒を選ぶ時に重視する点は「味わい」

日本酒を選ぶ時に重視する点について、1位は「味わい」で80%の1,612票、2位は「特定名称酒の種類」で59%の1,193票、3位は「酒蔵」で50%の997票でした。食中酒といわれる日本酒ですが、「料理との相性」を重視する人は21%の428票と少なく、購入時にあまり料理との相性を意識していないことがわかります。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査味わい

⑨.日本酒ブームを6割が実感すると回答

日本酒の人気が高まってると感じるか5段階評価で回答を募ったところ、感じる・やや感じると回答した人は61%の1,241票でした。

自由記入の回答で一番多く上がった意見は、日本酒バーや地酒居酒屋といった専門店のオープン、居酒屋での取扱い銘柄の増加など飲食店の話題。次いで雑誌やTVなどメディア露出、ニュースの多様性といった意見がありました。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査ブーム

さらに詳細を見てみると、日本酒の人気を感じている人は男性よりも女性の方が9pt多く、入りやすい飲食店、飲みやすいお酒が増えたという意見が多く得られました。

日本酒の飲用に関する消費者動向調査 女性人気

また、世代別の回答を比べてみると、50代以降の方が他世代よりも10pt高くなっており、こちらでは以前に比べて日本酒のメディア露出が増えたことを理由に挙げている意見が多くありました。

編集部考察

購入予算を若年層の方が高く設定している点などは、年配層が日常酒として日本酒を捉えていたのに対して、若年層は友人や恋人と過ごすちょっと特別な時に飲むお酒という認識の違いが現れているのでしょうか。

多様性溢れる日本酒は、この世代の間にある認識、楽しみ方の違いにも寄り添えるだけの可能性があります。それぞれへのアプローチが日本酒の未来を作っていくのかもしれませんね。

改めて、ご協力いただき、誠にありがとうございました。

(文/SAKETIMES編集部)

◎調査概要

  • 調査名:2019年 日本酒の飲用に関する消費者動向調査
  • 調査対象:日本酒を飲用する成人男女
  • 調査期間:2019年1月30日〜2月12日
  • 調査方法:日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」によるインターネット調査
  • 有効回答数:2,014件
  • ※回答率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しています。複数回答の場合は、回答人数に対する割合を表示しています。そのため、合計値は必ずしも100%とはならない場合があります。
  • 設問:
    1. あなたの年齢を教えてください
    2. あなたの性別を教えてください
    3. 日本酒の飲用頻度を教えてください
    4. 日本酒をどこで飲むことが多いか教えてください
    5. 日本酒を誰と飲むか教えてください
    6. ご自宅用に購入する日本酒(720ml)の予算を教えてください
    7. ギフト用に購入する日本酒(720ml)の予算を教えてください
    8. 日本酒を選ぶときに重視する点を教えてください
    9. 最近、日本酒の人気が高まってきていると感じますか?(5段階評価)
    10. そのように思う理由を教えてください(自由回答)

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