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国会議事堂だけで買うことのできる日本酒「衆議院」と「参議院」 

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国権の最高機関である国会議事堂。その売店だけで買える日本酒があるのをご存知ですか。その名も日本酒「衆議院」と「参議院」です。

始まりは福島県の復興支援

発端は東日本大震災から3年経過した2014年3月。福島の復興支援を目的に、福島県内の蔵元が醸したお酒を、順番に同一のラベルを貼って出荷する「衆議院」が発売されました。

ラベルの文字は福島県出身の書家・橋本芙蓉さんによって書かれ、売り上げの一部が震災の復興基金に充てられているそうです。

そして「衆議院」発売から3年経った今年、6月に満を持して発売されたのが日本酒「参議院」です。こちらの文字は、障害を乗り越え福島県内で活動する書家・金子翔子さんによるもの。

最初に発売されたのは末廣酒造の微発泡清酒「ぷちぷち」。参議院70周年を祝う記念式典の乾杯酒として使用されました。「参議院」も「衆議院」と同様に、福島県内21銘柄が3か月毎にローテーションするそうです。

「参議院」のお酒のひとつに、金水晶酒造の純米吟醸酒があります。金水晶酒造は、県内に60蔵以上ある福島の酒造メーカーの中で意外にも、福島市内にある唯一の酒蔵です。

この純米吟醸酒は、福島県の酒造好適米「夢の香」を100%使用し、福島県で独自に開発された「うつくしま夢酵母」によって醸される、福島を詰め込んだ一本。精米歩合55%と大吟醸の規格50%よりすこし磨くのを抑え、米の味を大切にしつつさっぱりした味わいに仕上げられてます。

復興を果たした神戸から

実はこちらのお酒は、兵庫県でラジオ番組のパーソナリティーとして活躍される、伊藤たかえ参議院議員よりご紹介いただいたものです

毎週土曜日の朝、KissFM KOBEで放送されている「ヒマワリらじお」は、兵庫県内で活躍するゲストとの対談を通してひまわりの花の様な「元気」をリスナーに発信されています。

今回は、ゲストで登場するのが兵庫の酒処である神戸・灘で活躍する酒蔵人ということでお酒のお土産をチョイスされたのだとか。銘醸地である灘を有する兵庫県の日本酒についてのトークが繰り広げられるラジオ番組は8月26日(土)・9月2日(土)に放送されます。

神戸や灘にある酒蔵は、阪神・淡路大震災の際に倒壊するなど甚大な被害を受けましたが、みごと復興を果たした過去があります。

"兵庫県と福島県"。互いに災害に見舞われた県同士、未来志向で日本酒をさらに発展させて欲しいものです。

国会議事堂内の売店で購入が可能ですが、参議院別館一階の売店では入館手続き無しで一般の人でも入れます。国会議事堂にお越しの際は、そこでしか手に入らない限定酒を購入してみてはいかがでしょうか。

(文/湊 洋志)

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湊 洋志

半年稼業の生粋の丹波杜氏の蔵人として灘の酒蔵にて酒造り行う一方、「丹波流酒造り唄」の伝承活動に取り組む。さらに、「酒蔵芸人みちあんNoBo」として蔵人生活の経験を活かした酒造り芸の披露公演を各地で行う。米国ワシントンDCでの公演を初め、海外への日本酒文化の発信活動に精力を注ぐ。