こんにちは!テイスティング専門家の永木三月です。
普段は、『永木三月のテイスティングログ』というブログを拠点に、お酒の試飲会などの食べ物が集うイベント、おいしいお店の紹介をしています。また、定期的に「おいしいもの味覚鑑賞会」という食べ比べの会を開催しています。テイスティングの楽しさ、面白みを伝えることが、私の目標です!
こちらでは、日本酒と絡めて、魅力的な味わいをたくさん発信していけたらと思っています。
さて、今回のテーマは、1人でお酒を飲む人にお勧め「小瓶で楽しめる吟醸酒」3選です。
一升瓶とは違った楽しみ方ができるのが小瓶の魅力
日本酒の酒瓶は、一升瓶(1800ml)、四合瓶(720ml)が一般的ですが、時折、飲み切りサイズの小瓶を見かけることがあります。
小瓶は分量が少ない代わりに、手軽に安く飲めるのが大きな魅力です。
今回は、そんな小瓶で楽しめる日本酒から、おいしいものを厳選してご紹介します!
1, 八海醸造「八海山 純米吟醸」(新潟)
一本目は、新潟の八海醸造「八海山 純米吟醸」。日本酒といえば、と聞いてこの銘柄を挙げる人も少なくないでしょう。
このボトルを初めて目にしたのは、COREDO室町2の『八海山 千年こうじや』でした。藍色のひょうたん型の瓶は非常に特徴的です。価格は180mlで600円ほどです。
口当たりには甘みがありますが、中盤から終盤にかけてはアルコール感の強い辛さがピリピリと利いています。甘酸っぱい吟醸香は感じるものの、吟醸酒としてはかなり軽く、スキッと飲める1杯です。
2, 秋田酒類製造株式会社「高清水 純米大吟醸」(秋田)
2本目は、秋田「高清水」純米大吟醸。
最寄りのスーパーで目にした時は、300mlで500円代という安さに驚きました。酒屋大賞というコンテストでコストパフォーマンス部門1位に輝いたこともあるそうです。
上立ち香にはバナナを思わせる吟醸香がありますが、比較的若い印象で、きれいに抜けて行きます。ピリピリとした辛さが輪郭にありつつも、終始穏やかな味わいです。
手頃に買える吟醸酒として、ぜひ試してほしい1本です。
3, 白龍酒造「特選大吟醸 笹屋茂左衛門」(新潟)
3本目は、新潟の白龍酒造「特選大吟醸 笹屋茂左衛門」。
一升瓶では1万円以上とかなり高級なお酒ですが、180mlの小さなサイズであれば約千円で入手することができます。今回は銀座三越の地下で購入しました。
吟醸香はここまでの2本と比べると、複雑で豊かです。味わいにはわき水のように澄んでいて、時折メロンのような含み香が艶やかに感じられます。
少量で上質なお酒を飲みたい人に、お勧めの1本です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
日本酒の酒瓶は720ml、1800mlのものが主流ですが、今回紹介したような小瓶サイズにもおいしいものがあります。
容量が大きい瓶の場合、時間の経過による味の変化を楽しんだり、料理酒として使ったりと、そのお酒のいろいろな面を楽しむことができるというメリットがありますが、1つのお酒との付き合いが長くなって他のお酒を購入しづらくなるというデメリットもあります。
特に、鮮度が重要になるタイプの日本酒では、こうした飲み切りサイズの普及は需要があるのではないかと思います。
興味のある方は、ぜひ今回紹介したお酒から試してみてください!
この記事は、テイスティング専門家の永木三月がお届けしました!
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