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未来の蔵人必見! 酒造りに必要な資格「危険物取扱者」「ボイラー技士」について

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こんにちは。兵庫県の酒蔵で「女性蔵人」をやっていました、あつこです。
今回はちょっと趣向を変えて、酒造りに携わる人たちの「資格」の話をしたいと思います。資格って聞くと難しそうに聞こえますので、基本的なことに絞って出来るだけ分かりやすく書きますね。

まず“酒造り”に関しては、特にこれが必要という資格はありません。特に酒造りに関する資格を持っていないみなさんも、明日から酒蔵に入り、酒を造るだけならすぐに出来ます。

一方で、酒蔵(さかぐら)に必要な資格は2つあります。
【1.危険物取扱者】と【2.ボイラー技士】です。この2つの資格を持った人がいないと、酒造り自体が出来ません。
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今回は、これらの資格について説明します。

1. 危険物取扱者
純米酒以外の日本酒には醸造アルコールが添加されています。その醸造アルコールを保管する酒蔵には、危険物取扱者をひとり置かなければなりません。資格を持っている人は危険物の定期点検、保安の管理ができます。危険物取扱者の資格には、甲・乙(6種類)・丙といろいろ種類がありますが、アルコール取り扱いは乙種第4類にあたります。
詳しくは、一般財団法人消防試験研究センターのホームページをご覧ください。

酒蔵では、醸造アルコールの搬入の際に消防署への届け出や保管管理の確認、搬入時の監督をすることが主な仕事です。

資格取得には試験を受け合格しなければなりません。「アルコールの性質」「管理方法」「搬入の際の届け出」などについてが出題されます。
書店には、取得のために必要な参考書や問題集もありますが、何を勉強するかわからなかった私は準備講習会に参加しました。詳しくは一般財団法人全国危険物安全協会のホームページをご覧ください。

危険物取扱者の資格は、戸籍・名前・住所が変わらない限り10年は書き換えが必要ありません。私は将来、また酒造りに関わりたいなあという思いもあるので、一度更新し免状をそのまま持っています。
sake_g_syuzou_license_1

2. ボイラー技士
酒造りの際に、米を蒸したり、瓶詰め火入れする際にボイラーを使用します。
ボイラー技士にも特級・一級・二級と3種類ありますが、一般的な地酒蔵の規模であれば二級ボイラー技士で十分です。詳しくは公益財団法人安全衛生試験技術試験協会のホームペーシをご覧ください。

sake_g_syuzou_license_2

こちらも、試験準備講習が行われているので、参加されると受験勉強しやすいと思います。
詳しくは一般社団法人日本ボイラ協会のホームページをご覧ください。

酒蔵では、ほぼ毎日ボイラーを作動させています。ボイラー技士は作動させるための燃料・給水・圧力を日々点検管理します。ボイラー技士の監督下であれば、他の人がボイラーの作動や休止をすることができるので、こちらも危険物取扱者と同じく各蔵にひとり保持しておけば問題ありません。こちらは名前や住所の変更がなければ特に更新はありません。
ただし、ボイラーの燃料となる重油の保管のため危険物取扱者の資格が必要です。

どちらも私は入社してから取得した資格ですが、酒造りには必要な資格なので、これから酒造業に携わってみようと考えていらっしゃる方は、前もって取得するのもいいかもしれません。

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