― 若い日本酒ファンを増やしたい

淡麗辛口が主流だった25年前に、スッキリとした飲みやすい口当たり「上善如水」を発売した白瀧酒造。発売以降、日本酒に馴染みの薄かった若者を中心に、日本酒ファンの裾野を広げ続けてきました。そんな白瀧酒造は「上善如水」の誕生から25年を経て、2015年に新たな一手となる新商品を発売しました。

その商品とは、「上善如水スパークリング」。

一般的なスパークリング日本酒に比べて高めのアルコール度数や、米の旨味を活かした味わいなどの"日本酒らしさ"を残しつつも、シャンパンを意識して飲みやすい味わいに仕上げられた本商品。今回は、そんな「上善如水スパークリング」の開発経緯や狙い、また、マッチする料理や飲用シーンなどをご紹介していきます。

イメージは"日本酒のシャンパン"

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日本酒の淡麗辛口ブームが巻き起こっていた1990年当時に「すっきりフルーティー」な味わいを打ち出し、それまで日本酒に馴染みのなかった若者層を獲得していった「上善如水」。

発売から25年が経った今でも多くの人に愛されている銘柄が「スパークリング」という、やや"チャレンジングな商品"を発表した背景には、「上善如水」発売当時から貫いているある想いがありました。白瀧酒造7代目社長・高橋晋太郎さんに話を伺います。

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「現在、『上善如水』のコアなファンは40代の方、つまり"発売当時の若者"なんです。25年もの間、一緒に年を重ねてきて上善を愛し続けてくれたことには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。同時に、"今の若者"の中での認知率の低さに課題も感じていました。『若者市場の開拓』を掲げてきた私たちとしては、今の若者にも『上善如水』を知ってもらいたかったんです」

白瀧酒造としてスパークリング日本酒に着手したのは2005年。当時発売した「いとあわし」という商品をきっかけに、「現在の若者市場の開拓」を目指してスパークリング日本酒の開発・販売を本格化していきます。その後、春季限定で発売した「はじける上善」という缶内二次発酵のスパークリング商品が支持を得ていたことも、「上善如水スパークリング」の開発を始める後押しになったと言います。

しかし、開発は困難の連続だったと、高橋社長は振り返ります。

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「アルコール発酵を促進する酵母撹拌(かくはん)という作業があるのですが、これがもう大変で。社員総出で始めたものの、手作業なので"量産なんて無理だろう"と、最初は半ば諦め気味でした」

その後、複数の業者を当たって、お酒と炭酸ガスをボトル詰めができる機械を見つけることに成功。量産できる目処が立つと、今度は「ちょっとコンセプトを変えたような商品を作りたい」と考えるようになりました。

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「イメージは"日本酒のシャンパン"。ビジュアルだけで敬遠されてしまいがちな日本酒の無骨な印象を取り除くために、デザインにもこだわって洗練されたものを開発したいと考えました。味わいに関しても、ご家庭で軽やかに飲めて、洋食にも合うような新しい日本酒を提案すれば、若い方々にも受け入れてもらいやすいのかなと思ったんです」

そうして試行錯誤を重ねること、およそ2年。できたお酒は、上善如水由来の「すっきりフルーティー」を受け継ぎ、シャンパンに引けをとらない飲みやすさを実現することに成功しました。

しかし、甘みが強く、アルコール度数が5~6%という一般的なスパークリングと違い、「上善如水スパークリング」のアルコール度数は11%とかなり高め。味わいも、ややキリっとしています。スパークリング日本酒でありながら、他のスパークリングに"寄せきらなかった"理由には、日本酒のメーカーならではのプライドと願いがありました。

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「若い方に飲んでほしいと思う一方で、私たちはあくまで"日本酒のファン"を増やしたかったんですよね。そのため、日本酒へのステップアップにつながるよう、アルコール度数は高めで、日本酒の風味を残しました」

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あくまで"日本酒のスパークリング"という位置づけを崩さない形で完成した「上善如水スパークリング」。社内で行われたマッチングテストでは洋風の料理とも相性が良く、とりわけ肉料理とのマリアージュに最高の結果が出たそう。

「若い方を中心に、ご家庭で軽やかに飲んでもらえる日本酒だと思います」

発売から25年経った上善如水の、新たな看板商品として打ち出された「上善如水スパークリング」。従来の日本酒と並んで、白瀧酒造の"顔"になる日もそう遠くないかもしれません。

「上善如水スパークリング × 洋食」ってほんとに合うの? 女子会で実証!

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取材を終え、「上善如水スパークリング」が洋食に本当に合うのか試してみたくなったわたし。1人で飲んでみても良かったのですが、せっかくなのでお友達を誘って"おうち女子会"を決行し、みんなで「上善如水スパークリング×洋食」のマリアージュを試してみることにしました。

来てくれたお友達は、「普段はチューハイかカクテル、頑張ってもサングリアしか飲めない」という"The女子"たち。いろいろなお酒を飲むわたしでも、もっぱらビールかウイスキーをチョイスしてしまうので、「日本酒をよく飲む」という人がいない中、「スパークリング日本酒×洋食パーティー」が行われました。

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ズラリと並ぶのはピザやアヒージョ、カナッペなどの洋風料理。

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上善如水スパークリングを手土産として渡すと、「かわいい~!」「え、これ日本酒なの? 和食ないよ!」「合うわけないじゃん!」と大盛り上がりです。

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散々好き勝手言うも、そこは女子。グラスに注げば、ケロッとして笑顔で乾杯です。

お味のほうは……

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大好評!

「日本酒の香りはするけど、日本酒特有のクセがなくておいしい」といった感想や、「お米の甘さがスパークリングの炭酸と合う」などの声が上がりました。

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わたしも飲んでみましたが、"甘すぎず、しかしクセもなく、色んな料理に合う"そんな印象。

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おいしい料理と、料理の味を邪魔しない「上善如水スパークリング」がマッチして、お酒もご飯も会話も進みます。

会の終わりには「あのお酒、良かったよね!」「次のときも持ってきてよ」とラブコールまでもらった「上善如水スパークリング」。これからも、"女子会"の定番になりそうです。

「上善如水スパークリング」の意外すぎる提供先に潜入

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"日本酒らしさ"のエッセンスをそのままに、クセのない味わいやデザインの"とっつきやすさ"でファンの裾野を拡大している「上善如水スパークリング」。

今までの日本酒ファンではなく、"これからのファン"を開拓するべく、日本酒業界の外にも積極的に進出しているようです。

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その1つが「SAKENISTA」。酒蔵が月替わりで出店し、若者に向けて酒を振る舞うイベントです。そして、なんとこのイベントが行われたのは、六本木にあるクラブ「a-life」!

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若者が多く、華やかなイメージが強いクラブと、一般的に無骨で"堅い"印象の日本酒。あまりに異色の組み合わせに、正直あまりイメージが湧きませんでしたが、シャンパングラスに注がれた「上善如水スパークリング」はすっかり会場に馴染んでいました。

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白瀧酒造のハッピを着て撮影ができるフォトブースなどもあり、みなさん楽しまれていた様子。

今後も、若者を中心に日本酒を飲んだことのない方へのアプローチを続けていきたいという白瀧酒造。ふらっと立ち寄ったダイニングバーやクラブで「上善如水スパークリング」に巡り合う機会が増えてくるかもしれません。

"若者市場の開拓"を掲げ、「上善如水」を打ち出して以降、新しい日本酒ファンを増やし続けてきた白瀧酒造。25年前に"入門編"として据えた「上善如水」は、現在「上善如水スパークリング」で若者に日本酒のおいしさを伝え続けています。

――若い人たちに"日本酒"を楽しんでもらいたい
年月が経ち、商品のかたちが変わっても、白瀧酒造は「上善如水」開発当時の思いを貫き続けています。

(取材・文/佐々木ののか)

sponsored by 白瀧酒造株式会社

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