全国のスーパーやコンビニで見かける、金色のアルミ缶に入った日本酒「菊水ふなぐち」。新潟県に酒蔵を構える菊水酒造の代表商品です。
約50年前の1972年11月、日本で初めてしぼりたての生原酒を缶に詰めて販売した「菊水ふなぐち」は、全国のたくさんのファンに愛され続けてきました。
そんな「菊水ふなぐち」が発売50周年を迎えたことを機に、「ありがとう全国行脚」という企画が行われました。
これは、菊水酒造の社員が「菊水ふなぐち」ファンのお客さんのご自宅を訪問し、感謝の思いを直接伝えるというもの。このユニークな企画に参加した2組4名の社員に、「菊水ふなぐち」がファンの方々からどのように愛されているのかを聞きました。
北海道から鹿児島県まで!ありがとう全国行脚
「菊水ふなぐち」は「酒蔵で飲んだしぼりたての日本酒を自宅でも楽しみたい」というお客さんの声がきっかけで誕生した商品。だからこそ、菊水酒造には「愛飲してくださっているお客様に、感謝を直接伝えたい」という思いがありました。
そして迎えた発売50周年。どのような形でお客さんに感謝を伝えるべきかを検討していた中、発売40周年の時に実施した、社員がお客さんを訪問する企画にたどり着きました。
2022年4月から2023年1月まで実施されていた「菊水ポイントキャンペーン」の応募者に企画を案内し、抽選で70組を決定。北海道から鹿児島県まで、菊水酒造の社員が全国各地のファンに会いに行きました。
普段はお客さんと接する機会が少ない製造系や事務系の部署も含めた全社員が参加し、2〜3名のチームを組んで訪問します。チームの組み合わせや訪問先は、ランダムで公正な抽選で決定。今回はその中の2組に、実際に訪問した時の様子を伺いました。
「菊水ふなぐち」はアスリートの勝負酒
1組目は、営業として国内外のさまざまなお客さんに会ってきたという市場開発本部の青木さんと、製造現場の代表として酒蔵案内やオンラインセミナーを担当することもあるという生産部の五十嵐さん。お客さんと接する機会の多いふたりですが、「こんなに熱量のあるお客様には初めて会いました」と話します。
ふたりが訪問したのは兵庫県在住の男性で、スキムボードというマリンスポーツのプロ選手。アメリカで開催される世界大会に参加する時も、現地で「菊水ふなぐち」を購入して、勝負酒として飲んでいるのだとか。
「『菊水ふなぐち』への熱量に、圧倒されるばかりでした。スキムボードのチームウェアに『菊水ふなぐち』のロゴを入れたいとまでおっしゃっていただいて。そこまで愛してくださるなんて、頭が下がりますよ」(青木さん)
「アメリカでも『菊水ふなぐち』を買って、種類ごとに1缶ずつ持って帰ってきたんだと、自宅に飾っている缶を見せていただきました。本当にすごい熱量でしたね」(五十嵐さん)
―どんなコメントが印象に残っていますか。
「お住まいの地域にある『菊水ふなぐち』の取扱店を、すべて把握しているというんです。しかも、冷蔵ケースで冷やされているかどうかまでご存知で、本当に驚きました。量販店のスタッフに『在庫をもっと増やしてほしい』と提案していただいたこともあるそうです」(青木さん)
「大事な試合の前日に『菊水ふなぐち』を飲んでくださっていると聞きました。『テンションが上がってがんばれるんだよ』とおっしゃっていたのですが、お客様の暮らしの中で『菊水ふなぐち』が生きているということを知れたのがうれしかったです。酒造りに携わる人間として、とてもありがたい言葉でした」(五十嵐さん)
―「ありがとう全国行脚」を通して、どんなことを感じましたか。
「『菊水ふなぐち』は、“人と人をつなぐ酒”だと思いました。いろいろなお客様のエピソードを伺いましたが、『両親が飲んでいた』『祖父が大好きだった』といった、家族にまつわる話が多いんです」(青木さん)
「高い品質の商品を安定して提供していかなければならないと、改めて気が引き締まりました。こんなに愛してくださっている方に、商品を欠品させるわけにはいきませんから。実際に飲んでいるお客様の顔が浮かぶというのは、良い緊張感を与えてくれますね」(五十嵐さん)
―「菊水ふなぐち」がこれからも愛されるために、どんなことに取り組んでいきたいですか。
「お客様が求めている商品を求めている時にお届けするのが、営業としての使命です。これからは海外市場にも目を向けて、発売100周年を迎える時には、世界で一番売れているアルミ缶の日本酒になっていてほしいですね」(青木さん)
「実は『菊水ふなぐち』は造るのが難しいんですよ。しっかりとした甘味を残しつつも、アルコールを出していく。このバランスがとても難しい。それでも変わらない味を守るために、努力し続けていきたいです」(五十嵐さん)
毎日の晩酌は、“菊ちゃんタイム”
2組目は、お客様相談室でさまざまなご意見やお問い合わせの対応をしている築井さんと、商品の品質管理を担当している研究開発部の玉木さん。ふたりを迎えてくれたのは、笑顔の素敵な家族でした。
90歳と85歳の両親が「菊水ふなぐち」を楽しんでいる様子を見て育ったという娘さんが企画に応募したのだとか。何十年もの間、「菊水ふなぐち」を1日1缶ずつ飲むのが晩酌の定番だったそうです。
「応募していただいた時のコメントに『90歳と85歳の両親が昔から愛飲している』とあったので、うれしく思っていました。娘さんといっしょに3人で迎えてくださったのですが、笑顔が素敵な家族だと感じました」(築井さん)
「お母様は、以前、総合スーパーとコラボした『菊水の辛口』のTシャツを着てくださっていました。私は『菊水ふなぐち』のアロハシャツを着ていたのですが、『“菊ちゃん”が空を飛んでいるようでかわいい』と褒めていただきました」(玉木さん)
―どんなコメントが印象に残っていますか。
「お母様が『菊水ふなぐち』を“菊ちゃん”と呼んでいて、晩酌の時間は『菊ちゃんタイム』というのだそうです。夕食の後に『菊水ふなぐち』をゆっくりと味わう時間をつくっているそうで、本当にうれしいことです」(築井さん)
「しっかりとした旨味が好きで、日本酒は『菊水ふなぐち』一筋なんだそうです。飲みすぎないように、その日の分を2人で毎日買いに行くとおっしゃっていました」(玉木さん)
―「ありがとう全国行脚」を通して、どんなことを感じましたか。
「本当に貴重な機会でした。普段はお電話でお客様とやりとりしているのですが、顔が見えないので、距離を感じることもあります。発売40周年の訪問でも感じましたが、お客様に実際にお会いすると、パワーをいただけるんです」(築井さん)
「こんなに喜んでいただけると思っていなかったので、温かい気持ちになりました。お客様に良いものを届けたいという思いがさらに強くなりましたね。これからも変わらない美味しさをお届けしていきたいです」(玉木さん)
―「菊水ふなぐち」がこれからも愛されるために、どんなことに取り組んでいきたいですか。
「今回のお客様のように、何十年も愛飲してくださる方がいらっしゃることを考えると、これからも変わらない美味しさをお届けしていかなければと感じています。お客様とお電話する時は、常に笑顔で対応することを心がけていますが、訪問を通してお客様から素晴らしい笑顔をいただいたので、私もいっそうの笑顔でお応えしていきたいです」(築井さん)
「『これを飲むと、あしたも生きようと思える』とおっしゃっていて、造り手として感動しました。これからも、お客様の活力や癒しになる日本酒であってほしいです。お会いしたお客様だけでなく、他のたくさんのお客様のことも想像しながら、仕事に取り組んでいきたいです」(玉木さん)
「菊水ふなぐち」を愛する人の数だけ、かけがえのない物語がある
話を聞いた2組ともに、「お礼をお伝えするために伺ったのに、逆にこちらが感謝されてしまった」と話していたのが印象的でした。お客さんの生活に寄り添う姿勢こそが、「菊水ふなぐち」が愛され続ける理由なのかもしれません。
発売50周年を迎えた「菊水ふなぐち」には、数多くのかけがえのない物語がありました。
(取材・文:藪内久美子/編集:SAKETIMES)
ポイントキャンペーンの第4弾がスタート!
そんな「菊水ふなぐち」のポイントキャンペーンの第4弾が、10月27日(金)にスタートしました。
「菊水ふなぐち」の200mL缶に貼られたシールでポイントを集めることで、特別なプレゼントの抽選に応募することができます。第4弾の賞品は、すべてオリジナルグッズ。「ふなぐちリュック」「ふなぐちブランケット」「ふなぐち記念切手」の他、先着コースとして「ふなぐちエコバッグ」も用意されています。「菊水ふなぐち」を飲んで、応募してみてください。
◎「菊水ふなぐち」ポイントキャンペーン 第4弾
- 応募期間:2023年10月27日(金)〜2024年1月31日(水)
- 対象商品:菊水ふなぐち(200mL缶)
- 賞品:
A賞「菊水オリジナル ふなぐちリュック」(30名様)
B賞「菊水オリジナル ふなぐちブランケット」(100名様)
C賞「菊水オリジナル ふなぐち記念切手」(200名様)
先着コース「菊水オリジナル ふなぐちエコバック」(300名様) ※先着順でなくなり次第終了。 - 応募資格:日本国内在住の20歳以上の方
- キャンペーンの詳細や注意事項などは、菊水酒造のキャンペーンサイトをご確認ください。
Sponsored by 菊水酒造株式会社