日本酒を知る

日本酒を楽しむ

日本酒を考える

特集

造り手と飲み手、信州の酒を愛する人が集う「2017長野の酒メッセ in 東京」レポート

> > > 造り手と飲み手、信州の酒を愛する人が集う「2017長野の酒メッセ in 東京」レポート
このエントリーをはてなブックマークに追加

長野の銘酒500点超が一堂に会する「長野の酒メッセ in 東京」。入場者数は年々増え、22回目の開催となる今年は過去最高を記録したそう。会場には、信州の酒を愛する方々が集まり、思い思いに楽しんでいました。

参加蔵は60蔵!蔵元自慢の逸品が勢揃い

参加蔵のなかから、いくつかをピックアップしてご紹介します。

佐久の花酒造(佐久市)

「佐久乃花」は今年の製造からラベルが一新。佐久産米を使った純米大吟醸シリーズの「佐久乃花 純米大吟醸 八重原米 ひとごこち」は、白地に金文字のシンプルで格好いいデザインになりました。

古屋酒造店(佐久市)

古屋酒造店のブースには「深山桜」と、若き蔵元が手がけている「和和和」が並びます。火入れと生酒があり、それぞれ味の違いを楽しめました。

黒澤酒造(南佐久郡)

黒澤酒造の杜氏、黒澤洋平さん。今年の造りは「良かったのもあり悪かったのもあり」とのこと。はじめて扱った酒造好適米「金紋錦」には苦労させられたのだとか。

仕上がりをみて、「販売するか決めかねているんです」と仰っていましたが、生酛造りに長けている黒澤酒造ですから、秋まで寝かせたら良い味わいに変化しているのではないでしょうか。ぜひとも世に送り出してほしいと願っています。

橘倉酒造(佐久市)

橘倉酒造からは「菊秀 純米吟醸 無尽蔵 夏吟醸」と微発泡のにごり酒「たまゆら」。3月に行われた新酒の会では生酒でしたが、今回はそれが火入れされたもの。両方参加した方は、より一層楽しめたでしょう。

米澤酒造(上伊那郡)

米澤酒造の「今錦」は、かわいらしいおたまじゃくしのラベル。酒米はすべて美山錦を使っていますが、それぞれ収穫地域が異なります。それらを同時に味わえるのは酒メッセならでは。

中善酒造店(木曽郡)

中善酒造店は、低精白の純米酒から大吟醸まで幅広いラインナップ。

伴野酒造(佐久市)

毎年ゴールデンウィークのころまで仕込みが続く伴野酒造。今年の状況をお聞きすると「実はまだ仕込み中なんです」とのこと。さすが人気蔵!しかし、少人数での作業は苦労も多いでしょうね。

長生社(駒ヶ根市)

「信濃鶴」を醸す長生社の蔵元・北原岳志さんと、「チーム信濃鶴」と命名したいくらい、毎年お手伝いに加わっているファンの方々。今回の出品は「信濃鶴」の純米酒と生酒の2種類のみ。呑み飽きせず、料理とも合わせやすいので、ずっとそばに置いておきたい酒ですね。

芙蓉酒造(佐久市)

芙蓉酒造は寝違えて首を痛めた蔵元が「右を向けない!」と嘆いていましたが、イベント中のブースは痛みも忘れるほどにぎわっていました。

東飯田酒造店(長野市)

酒蔵のブースで一際目立っていたのが、コスプレでやって来た東飯田酒造店の長女さん。かわいいですね!アニメやコスプレが大好きで、このスタイルも毎年の光景だそう。

信州の酒を愛する人たちで大盛況

「カンパーーーイ!」の掛け声から始まった酒メッセ。会場はあっという間に満員です。

あちらでも注がれ。

こちらでも注がれ。

次はこれ。

次はこれとこれ。と、参加者の呑む勢いは止まりません。

蔵元たちも、ずっと注ぎっぱなしでした。

歩くスペースも見当たらないくらいで、参加者も移動が大変だったと思います。唯一のスペースが蔵のブース間という混雑ぶり。

今年は物販もありました。買い物袋をぶら下げて歩く姿もちらほら。

造り手と飲み手が触れ合うことのできる場

今年は本当に来場者が多かったため、各蔵とも「多めに持って来たのに...」と言いつつも早々に一升瓶が空になっていました。

本イベントの出店に際して、準備や提供、交渉、撤収などをひとりで行う蔵も少なくありません。開催時間も14~20時と長丁場のため、本当に大変でしょう。

参加者の笑顔に触れて、今後も酒造りを続けてほしいと願うとともに、信州の清酒がさらに発展するよう応援したいと思いました。

(文/まゆみ)

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます

このエントリーをはてなブックマークに追加

ライター募集中!

まゆみ

酒匠、料理研究家。1日も欠かすことなく酒を呑み続ける、驚胃の持ち主。郷土料理を大事にし、添加物の無い食卓を心がけている。ブログ「スバラ式生活」は人気。著書に、うち飲みレシピ、スバラ式弁当がある。

ウェブサイト