岐阜県の北西部にあるのどかな山村・白川村。伝統的な合掌造りの家屋が点在する集落は「白川郷」とも呼ばれ、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。

そんな日本の美しい原風景が広がるこの村で、新たな日本酒の酒蔵を建設する「白川村の蔵」プロジェクトが始動しました。

世界遺産の村に酒造りという新たな光を!─岐阜県白川村と渡辺酒造店の共同プロジェクト「白川村の蔵」

白川村の蔵

豊かな自然と田園風景、茅葺き屋根の合掌造りの家屋が立ち並ぶ白川村の主な産業は、その美しい景観を軸とした観光業です。人口約1,500人の村に、年間で200万人を超える観光客が訪れ、その半数近くを外国人旅行者が占めています。

その一方で、少子高齢化による人口減少のほかに、産業同士の連携不足で村内での経済的な循環ができていないことが白川村の課題でした。

そこで注目したのが、村の産業のひとつである稲作です。これまで食用米のコシヒカリを栽培してきましたが、数年前から酒造好適米の代表である山田錦の栽培を開始。しかし、酒造りは、100年以上も前に民間の酒蔵があった痕跡はあるものの、現在は途絶えています。

「一度潰えてしまった酒蔵を復興したい、そして、新たな地場産の特産品をつくりたい」という想いは、白川村の悲願でした。

受賞されたみなさま、おめでとうございます!

酒ソムリエが審査する国際酒品評会「ミラノ酒チャレンジ2025」の受賞酒が発表されました!

ミラノ酒チャレンジ2025
酒ソムリエが審査する国際酒品評会「ミラノ酒チャレンジ2025」の受賞酒が、2025年7月31日(木)に発表されました。

「酒チャレンジ」は、日本酒の教育活動に取り組んでいる酒ソムリエ協会(本部:イギリス)が、現地の主催者とともに世界の各都市で開催する、日本酒を世界に広めることを目的とした国際的な品評会です。

2019年からイタリアのミラノで開催されている「ミラノ酒チャレンジ」は、日本酒をはじめとする日本の酒類の認知度が高まりつつあるイタリアの人々に、その多様性や奥深さなどを知ってもらうとともに、イタリア料理とのペアリングの可能性や魅力をアピールすることを目的としています。

品評会では、イタリア人の酒ソムリエによる「酒テイスティング審査」、著名シェフや食エキスパートによるイタリアの食材や料理との「フードペアリング審査」、イタリアで活躍する著名デザイナーによる「デザイン審査」の3つのカテゴリーで審査が行われました。

燗にしておいしい日本酒を評価する「全国燗酒コンテスト2025」の審査結果が発表されました!

熱燗 燗酒の写真

燗にしておいしい日本酒を評価する「全国燗酒コンテスト2025」の審査結果が、2025年8月19日(火)に発表されました。

全国の230の酒造会社から出品された939点が、5つの部門に分けられ、専門家によるブラインドテイスティングで審査されました。各部門の上位30%が金賞、最上位5%が最高金賞に認定されます。

クラウドファンディング情報をピックアップ!

石川県・松波酒造が「トレーラーハウス松波の事業再開プロジェクト」をスタート!10/15(水)まで「CAMPFIRE」にて支援募集中

トレーラーハウス松波の事業再開プロジェクト

明治元年創業の松波酒造は、能登杜氏の伝統的な技術と自由で革新的な発想で酒造りに取り組んできました。

しかし、2024年1月に起きた能登半島地震で酒蔵と自宅が全壊。避難生活を続ける中、酒蔵から酒米と貯蔵酒をレスキューし、現在は県内外の酒蔵の協力のもと「共同醸造」という形で代表銘柄の「大江山」を守り続けています。

今回始まった「トレーラーハウス松波の事業再開プロジェクト」は、酒蔵を再建するためのプロジェクト第1弾。松波酒造の跡地に新たにトレーラーハウスを建て、店舗兼事務所の営業を2025年9月からスタートさせようとするものです。

現在、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にて、2025年10月15日(水)まで支援を募集中です。クラウドファンディングの返礼品には、石川県小松市の酒蔵・加越との共同醸造酒「大江山GO」などが用意されています。

「あべ」を醸す新潟県・阿部酒造が、新蔵建造のためのクラウドファンディングを9/20(土)まで実施中

阿部酒造 新蔵建設クラウドファンディング

新潟県柏崎市にある阿部酒造は、「"圧倒的に"うまい酒をつくる」をモットーに、日々の酒造りに挑んでいる酒蔵です。

6代目蔵元の阿部裕太さんが廃業寸前だった酒蔵に戻って以来、「あべ」シリーズ、「★(スター)」シリーズ、「圃場別」シリーズなど、バラエティに富んだブランドを展開し、2024年には、全国の酒販店員が最もおすすめしたい酒蔵を選ぶアワード「酒屋大賞」で、GOLDを受賞しました。

今回の新蔵建造のためのクラウドファンディングは、建物や設備の老朽化が進む酒蔵を一新し、多くの人々が交流できる開かれた場所にしようとするもの。新蔵稼働後は、日本酒の魅力を五感で感じられる酒蔵見学ツアーや蔵開きなどのイベントを充実させ、日本酒の関係人口を広げる取り組みを進めます。

クラウドファンディング開始からわずか約10日間で、当初の目標額を超えた総額1,000万円超の支援が集まり、現在はネクストゴールの1,500万円を目指して、2025年9月20日(土)まで支援を募集中です。

クラウドファンディングのリターン品には、新蔵建造記念酒、新蔵の仕込みタンクへの刻印のほか、酒造り体験や田んぼ・酒蔵の見学、テイスティングツアーなど、実際に酒蔵を訪れて体験できるメニューが数多く用意されています。

新商品情報をピックアップ!

幻の酒米「備前雄町」を使用!スーパー戦隊50周年記念「酔鯨 純米大吟醸×秘密戦隊ゴレンジャー」が、7/22(火)より数量限定で販売中

酔鯨 純米大吟醸×秘密戦隊ゴレンジャー

「酔鯨 純米大吟醸×秘密戦隊ゴレンジャー」は、放送開始以来、時代の変化に合わせて常に新たな感動を届けてきたスーパー戦隊シリーズと、「世界の食卓に酔鯨を!」を掲げ、世界中の食卓に感動を届けることを目指す酔鯨酒造の思いが共鳴して実現した異色のコラボ日本酒です。

原料米には、「日本最古の幻の酒米」といわれる「備前雄町」を、精米歩合50%まで磨いて使用。さまざまな個性と力強さを兼ね備えたゴレンジャーのように、豊かな味わいと力強くも優しい酸味が、バランスよく口中で調和します。

化粧箱の表面には「秘密戦隊ゴレンジャー」をモチーフとした5色のヒーローが、裏面にはゴレンジャーのマシンを表現したスタイリッシュなイラストが描かれ、放送当時の感動と高揚感を蘇らせます。

ヒーローたちの活躍に胸を躍らせたことのあるすべての大人たちが、思い出とともに味わえる至高の食中酒。シリーズ開始当初からのファンはもちろん、現在お子さまと一緒に視聴している方にもおすすめです。

愛酒家にうれしい1合サイズの盃!波佐見焼ブランド「zen to」の新作酒器「深水盃(しんすいはい)」が、8/21(木)に発売

zen to「深水盃」
「zen to」は、1917年創業の波佐見焼窯元・株式会社中善が、肥前地区のやきもの技術とその可能性を次世代に伝えるために立ち上げたブランドです。これまでに20名の監修者を迎え、さまざまな陶磁器を提案しています。

今回の新作「深水盃」は、食と酒と旅を愛する文筆家・料理研究家のツレヅレハナコさんの「もう少したっぷりと日本酒を注げる盃があれば」という思いから生まれた、約180mL容量の器です。

こだわったのは、あくまでも伝統的な「盃」のかたちを踏襲すること。口元が薄く広がった造形により、日本酒がなめらかに喉を通り、芳醇な香りがふわりと立ちのぼります。

日本の伝統色4色の落ち着いたカラーバリエーションで、日常のさまざまなシーンに寄り添う汎用性の高さも魅力です。酒器としてはもちろん、小鉢や茶碗、デザートグラスなど、自由な発想で楽しめます。

(編集:SAKETIMES)

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