近年、「日本酒は健康に良い」という肯定的な情報が、インターネットを中心に多く流布するようになりました。たしかに、日本酒にはアミノ酸をはじめとする700種類もの栄養成分が含まれています。
日本酒ファンにとっては、願ったり叶ったりな情報ですが、医学的な観点からみた本当のことを知りたいもの。そこで、SAKETIMES編集部では、ベストセラーとなっている『酒好き医師が教える最高の飲み方』(日経BP社刊)を監修した、日本酒好きの医師・浅部伸一先生に、日本酒と健康についての素朴な疑問をインタビューし、連載でお届けしています。
今回は、シリーズのなかから、特に「身体への影響」を取り上げた記事を紹介します。
日本酒の「健康」に関する疑問を解決!
「酒は百薬の長」って、本当?
"適量の飲酒は身体に良い"という意味のことわざ「酒は百薬の長」。浅部先生に真実を聞いてみると「『百薬の長』であるとは言えません。むしろ、害のほうが多い」と、一刀両断されてしまいました。いったい、どういうことなのでしょうか。
飲酒が与える身体への影響とは?
こちらの記事では、健康診断や人間ドックなどをきっかけに意識する人の多い「肝臓」や「脳」をはじめとした、具体的な臓器・部位への影響をうかがいました。肝臓は"沈黙の臓器"とも言われ、不調時の自覚症状が出にくいため、特に気を付けなければならないそうです。
アルコール中毒って、どんな病気?
「アルコール中毒」には、「慢性アルコール中毒」と「急性アルコール中毒」の2種類があります。正しい知識を身につけることで、飲み過ぎに気をつけましょう。
なぜ未成年はお酒を飲んじゃダメなの?
年齢にバラつきがあるものの、ほとんどの国で共通して禁止されている未成年の飲酒。早期の飲酒が人体に与える影響は、どのようなものがあるのでしょうか。
身体にやさしいお酒の飲み方とは?
浅部先生がおすすめする飲み方は「燗酒」。お酒を温めることで、胃でのアルコール吸収が良くなるため、自分の酔い具合がわかりやすくなり、飲み過ぎを予防できるのだとか。
日本酒と健康についての正しい知識と解決策を知って、日本酒を楽しみましょう!
◎参考文献
- 『酒好き医師が教える最高の飲み方』(著者:葉石かおり、監修:浅部伸一/日経BP社)
- 最新医学のエビデンスをもとに、お酒の正しい飲み方を指南した一冊。お酒の楽しみ方はもちろん、健康や美容との関係など、お酒を飲む人が抱く素朴な疑問に回答を示し、多くの読者から高い評価を得ている。
(文/SAKETIMES編集部)