SAKETIMES特集PR世界各地と日本酒をつなぐ品評会「酒チャレンジ」がルクセンブルクにて開催—ヨーロッパ市場におけるその可能性とは 世界各地と日本酒をつなぐ品評会「酒チャレンジ」がルクセンブルクにて開催—ヨーロッパ市場におけるその可能性とは 2022.08.01PRSAKETIMES_PRシェア日本酒の普及活動に尽力する海外の機関のなかでもっとも歴史があると言われている「酒ソムリエ協会(Sake Sommelier Association)」が、2022年10月、ルクセンブルクにて日本酒を中心とした酒類の品評会「ルクセンブルク酒チャレンジ」を開催します。日本酒の品評会は世界各地で開催されていますが、「酒チャレンジ」は、各地で現役として活躍する日本酒の「酒ソムリエ」が審査員を務めるのが特徴。香りや味わいだけでなく、現地の料理との相性が評価ポイントになるため、現地の市場に受け入れてもらえるかどうかを知るきっかけとなる品評会です。今回は、酒ソムリエ協会の共同創設者であるザビエル・シャプルウさんと、ルクセンブルク酒チャレンジの代表を務めるマキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさんにインタビューを行いました。酒チャレンジを開催する目的や意義、酒ソムリエ協会が注力する活動とその背景にある哲学、そして、次回の開催地としてルクセンブルクが選ばれた理由について話をうかがいました。SAKETIMESを運営する株式会社Clearは、酒チャレンジを開催する酒ソムリエ協会とパートナーシップ契約を締結しています。日本酒の世界進出には、現地の人材育成が不可欠ロンドンに本部を置く酒ソムリエ協会は、2000年の設立以降、日本酒の教育・普及に尽力しています。その活動は、40ヵ国50都市にまで広がっています(2022年7月現在)。現在は、国際的な日本酒のプロを育てる教育機関「酒ソムリエアカデミー」、優秀な酒ソムリエを表彰するコンテスト「酒ソムリエ・オブ・ザ・イヤー」、そして世界各地で開催される品評会「酒チャレンジ」の3つを軸に活動しています。「世界中の多くの方々にとって、日本酒はまだまだミステリアスな飲み物です。それは魅力でもありますが、それだけでは継続的な消費にはつながりません。日本酒をもっと身近に感じてもらうためには、日本酒をよく理解している人材による普及活動が必要です」そう語るのは、酒ソムリエ協会の共同創設者のひとりであるザビエル・シャプルウさん。酒ソムリエ協会の共同創設者 ザビエル・シャプルウさん(左)と太田久美子さん(右)酒ソムリエアカデミーでは、日本酒の文化や歴史、醸造の基本知識だけでなく、その魅力をどのように伝えるかなど、高いレベルのホスピタリティやサービスを学ぶことができます。特定のコースを受講し試験に合格すると、「酒ソムリエ」の資格が与えられます。コースは、日本酒ビギナー向けの初級から最高峰のマスター・酒ソムリエまで、レベル別に分けられています。これまで世界で何千人もの卒業生を輩出してきました。しかし、酒ソムリエ協会は、単なる教育の場だけでなく、身につけた知識や技術をさらに磨き続ける場を提供することを重視しています。2013年にロンドンで始まり、後にグローバルに開催している、もっとも優れた酒ソムリエを表彰する「酒ソムリエ・オブ・ザ・イヤー」や、酒ソムリエが審査員を務める品評会「酒チャレンジ」もまた、その役割を果たしています。「酒チャレンジは、酒ソムリエが審査員を務めますが、その多くは現地で飲食・アルコールの流通関係などに携わっている方、日本酒のみならずその他のアルコールに精通している方達です。この品評会は、酒蔵のプロモーションに役立つのはもちろん、審査の後に開催されるイベント『Japan Life』を通して、酒ソムリエの方々や、イベントに来場した現地の方々が多種多様なお酒に触れる機会を創出する役目も担っています。酒ソムリエ協会のミッションは、酒ソムリエの情熱によって日本酒業界を盛り上げること。日本酒の文化を理解し、世界の市場や文化との架け橋になろうとしている酒ソムリエの存在は、日本酒の海外進出の大きな力になると信じています」現地の料理との相性も審査対象に2012年に初めてロンドンで行われた酒チャレンジは、これまで、イタリアのミラノやフランスのボルドーでも開催されてきました。世界のさまざまな都市を回るのは、「お酒とローカルを結ぶ」ことをもっとも重視し、世界中の地域との直接のつながりを築くためだといいます。日本酒が世界各地の文化に溶け込んでいくためには、その地域の人々が何を食べ、何を飲んでいるかを知ることが鍵になると考えるザビエルさん。品評会では、お酒の味わいだけではなく、料理との相性も審査対象となります。「その土地の食文化を知っている現地の酒ソムリエに審査してもらうことは、自社の商品がその地域のニーズとどのように合うのかを考えるのに役立つでしょう」一般的な品評会は審査のみで終了しますが、酒チャレンジでは、審査会の後、すべての出品酒を会場に集めてお客さんに披露する「Japan Life」というイベントが開催されます。審査に参加した酒ソムリエだけでなく、現地の流通関係者やインフルエンサー、そして一般の方々が、日本酒を通して交流する場です。出品酒を試飲できるだけでなく、日本酒と現地料理のペアリングが体験できるなど、現地の方々に日本酒の魅力を直接プロモーションできる場になっています。「『Japan Life』では、その地域の食文化に合わせたテーマを設定しています。ミラノではイタリア料理とのペアリングで日本酒の万能ぶりをアピールしました。チョコレートとの相性も抜群でしたね。ボルドーでは、ワインとの飲み比べを体験してもらいました」ルクセンブルク酒チャレンジでは、主に現地の飲料業界のバイヤーや卸売業の方々が招待される予定です。「出品する酒蔵のみなさんには、このイベントによって現地進出の可能性がさらに広がるということを知っていただきたいです。最終的に日本酒を買ってくれるのは、地元の方々ですから。品評会でメダルを獲ることも大切ですが、それによって日本酒を飲んでくれる人が増えることこそが私たちの願いです」情報発信地としてのルクセンブルク2022年の開催地に選ばれたルクセンブルクは、人口約63万人、面積は神奈川県と同じくらいの小さな国です。フランス・ベルギー・ドイツに囲まれ、3国の影響を色濃く受けています。「ルクセンブルクは、EUにおける金融の中心地であり、国民1人あたりのGDP(国内総生産)が世界一という富裕国です。実は、人口の50%以上はルクセンブルク人ではなく、周囲の国々からの移民。新しいものが好きでグルメに関心がある人が多く、常に新しい食事やお酒を求めています」そう話すのは、酒ソムリエであり、ルクセンブルク酒チャレンジの代表を務める、マキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさん。ルクセンブルクは、国民がアルコール飲料に使う出費額がEUで首位というアルコール消費大国でもあるそうです。「ルクセンブルク酒チャレンジ」代表のマキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさん日本酒市場として大きな可能性をもつルクセンブルクですが、現状では日本酒を知らない人がほとんどだと指摘します。「ルクセンブルクでは、ミシュランで星を獲得したレストランが高品質な日本酒を扱っている一方で、一般的にはまだ浸透しているとは言えません。一部のグルメな人しか知らず、『日本酒はアルコール度数の高い蒸留酒』という誤解さえあるような状態です。正しい知識を広め、ヨーロッパの食事と合わせられることをアピールしていく必要があります」マキコさんは、ミシュランに掲載されるような高級店だけではなく、日常的に訪れるようなカジュアルなレストランにもアプローチをしていきたいと意気込みます。「日本食レストランに限らず、醤油やわさび、ゆず、シソといった日本の食材を使っているフュージョンレストランが増えてきているので、いずれはコラボしていきたいですね。ルクセンブルクにはワイン愛好家が多いのですが、彼らは日本酒を好きになる素地があると思っています。ワイングラスで飲むので、特に香りが良いものは評価が高いですし、シャンパンのようにフレッシュでクリーンなものも魅力的。一方で、ブランデーやポートワインなどの濃厚なお酒にも親しみがあるので、幅広いタイプの日本酒が受け入れられるはずです」酒チャレンジを通して、ルクセンブルクで日本酒の魅力を伝える機会をもつことは大きな影響力があると熱を込めるマキコさん。「日本の方々にとってルクセンブルクは馴染みが少ないかもしれませんが、ヨーロッパの中心地であり、他国とのつながりが深い国です。また、酒ソムリエ協会には、国や地域を跨いだ酒ソムリエ同士のネットワークがあります。ルクセンブルクを足掛かりに、イタリアやドイツ、オーストリアといったEU諸国にマーケットを広げていくことができるので、ぜひこの機会を活用していただきたいですね」日本酒が海外の人々に飲まれるようローカライズの取り組みを実践する「酒ソムリエ協会」。そして、酒ソムリエたちによる評価を受けられるだけでなく、現地の人々に日本酒を直接プロモーションする機会にもなる「酒チャレンジ」。日本酒が世界の飲み物になるための新しい物語が、この秋に、ルクセンブルクで幕を開けようとしています。(取材・文:Saki Kimura/編集:SAKETIMES)◎「ルクセンブルク酒チャレンジ 2022」応募概要応募資格:酒の製造者、販売者、輸出業者、コンサルタント、輸入業者 など出品酒:アルコール度数が20度未満であれば、タイプを問わず出品可 (普通酒、本醸造酒、純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒、古酒、梅酒、柚子酒、日本国内で醸造されたワインなど)応募期間:2022年6月8日(水)~2022年8月5日(金)2022年8月31日(水)出品酒の受付期間:2022年6月13日(月)~2022年8月20日(土)2022年9月7日(水)必着 ※日本国内の指定住所に送付開催日:2022年10月22日(土)開催場所:在ルクセンブルク日本国大使公邸受賞酒発表:2022年11月22日(火)予定 ※公式サイトに掲載公式サイト:ルクセンブルク酒チャレンジ2022SAKETIMESを運営する株式会社Clearは、酒チャレンジを開催する酒ソムリエ協会とパートナーシップ契約を締結しています。編集部のおすすめ記事正しい知識を持つプロの育成が鍵―ヨーロッパ最大級の日本酒見本市「Salon du sake」が果たす役割日本人ではない私が日本酒に恋に落ちた理由 ─フランス・パリで日本酒の魅力を伝える、マリアム・マジュールさん日本酒ファンを増やすために私ができること─フランス・パリの日本食材卸会社で働く、ジュリアン・アントゥオーリさん SAKETIMES TOPへシェア TEXT BY SAKETIMES_PR このライターの記事一覧 ライター一覧へ ライター募集中! 日本酒はじめてさんの「よくある疑問」を解決!【日本酒ってなぁに?】 prev
日本酒の普及活動に尽力する海外の機関のなかでもっとも歴史があると言われている「酒ソムリエ協会(Sake Sommelier Association)」が、2022年10月、ルクセンブルクにて日本酒を中心とした酒類の品評会「ルクセンブルク酒チャレンジ」を開催します。
日本酒の品評会は世界各地で開催されていますが、「酒チャレンジ」は、各地で現役として活躍する日本酒の「酒ソムリエ」が審査員を務めるのが特徴。香りや味わいだけでなく、現地の料理との相性が評価ポイントになるため、現地の市場に受け入れてもらえるかどうかを知るきっかけとなる品評会です。
今回は、酒ソムリエ協会の共同創設者であるザビエル・シャプルウさんと、ルクセンブルク酒チャレンジの代表を務めるマキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさんにインタビューを行いました。
酒チャレンジを開催する目的や意義、酒ソムリエ協会が注力する活動とその背景にある哲学、そして、次回の開催地としてルクセンブルクが選ばれた理由について話をうかがいました。
SAKETIMESを運営する株式会社Clearは、酒チャレンジを開催する酒ソムリエ協会とパートナーシップ契約を締結しています。
日本酒の世界進出には、現地の人材育成が不可欠
ロンドンに本部を置く酒ソムリエ協会は、2000年の設立以降、日本酒の教育・普及に尽力しています。その活動は、40ヵ国50都市にまで広がっています(2022年7月現在)。
現在は、国際的な日本酒のプロを育てる教育機関「酒ソムリエアカデミー」、優秀な酒ソムリエを表彰するコンテスト「酒ソムリエ・オブ・ザ・イヤー」、そして世界各地で開催される品評会「酒チャレンジ」の3つを軸に活動しています。
「世界中の多くの方々にとって、日本酒はまだまだミステリアスな飲み物です。それは魅力でもありますが、それだけでは継続的な消費にはつながりません。日本酒をもっと身近に感じてもらうためには、日本酒をよく理解している人材による普及活動が必要です」
そう語るのは、酒ソムリエ協会の共同創設者のひとりであるザビエル・シャプルウさん。
酒ソムリエ協会の共同創設者 ザビエル・シャプルウさん(左)と太田久美子さん(右)
酒ソムリエアカデミーでは、日本酒の文化や歴史、醸造の基本知識だけでなく、その魅力をどのように伝えるかなど、高いレベルのホスピタリティやサービスを学ぶことができます。
特定のコースを受講し試験に合格すると、「酒ソムリエ」の資格が与えられます。コースは、日本酒ビギナー向けの初級から最高峰のマスター・酒ソムリエまで、レベル別に分けられています。これまで世界で何千人もの卒業生を輩出してきました。
しかし、酒ソムリエ協会は、単なる教育の場だけでなく、身につけた知識や技術をさらに磨き続ける場を提供することを重視しています。2013年にロンドンで始まり、後にグローバルに開催している、もっとも優れた酒ソムリエを表彰する「酒ソムリエ・オブ・ザ・イヤー」や、酒ソムリエが審査員を務める品評会「酒チャレンジ」もまた、その役割を果たしています。
「酒チャレンジは、酒ソムリエが審査員を務めますが、その多くは現地で飲食・アルコールの流通関係などに携わっている方、日本酒のみならずその他のアルコールに精通している方達です。
この品評会は、酒蔵のプロモーションに役立つのはもちろん、審査の後に開催されるイベント『Japan Life』を通して、酒ソムリエの方々や、イベントに来場した現地の方々が多種多様なお酒に触れる機会を創出する役目も担っています。
酒ソムリエ協会のミッションは、酒ソムリエの情熱によって日本酒業界を盛り上げること。日本酒の文化を理解し、世界の市場や文化との架け橋になろうとしている酒ソムリエの存在は、日本酒の海外進出の大きな力になると信じています」
現地の料理との相性も審査対象に
2012年に初めてロンドンで行われた酒チャレンジは、これまで、イタリアのミラノやフランスのボルドーでも開催されてきました。世界のさまざまな都市を回るのは、「お酒とローカルを結ぶ」ことをもっとも重視し、世界中の地域との直接のつながりを築くためだといいます。
日本酒が世界各地の文化に溶け込んでいくためには、その地域の人々が何を食べ、何を飲んでいるかを知ることが鍵になると考えるザビエルさん。品評会では、お酒の味わいだけではなく、料理との相性も審査対象となります。
「その土地の食文化を知っている現地の酒ソムリエに審査してもらうことは、自社の商品がその地域のニーズとどのように合うのかを考えるのに役立つでしょう」
一般的な品評会は審査のみで終了しますが、酒チャレンジでは、審査会の後、すべての出品酒を会場に集めてお客さんに披露する「Japan Life」というイベントが開催されます。審査に参加した酒ソムリエだけでなく、現地の流通関係者やインフルエンサー、そして一般の方々が、日本酒を通して交流する場です。
出品酒を試飲できるだけでなく、日本酒と現地料理のペアリングが体験できるなど、現地の方々に日本酒の魅力を直接プロモーションできる場になっています。
「『Japan Life』では、その地域の食文化に合わせたテーマを設定しています。ミラノではイタリア料理とのペアリングで日本酒の万能ぶりをアピールしました。チョコレートとの相性も抜群でしたね。ボルドーでは、ワインとの飲み比べを体験してもらいました」
ルクセンブルク酒チャレンジでは、主に現地の飲料業界のバイヤーや卸売業の方々が招待される予定です。
「出品する酒蔵のみなさんには、このイベントによって現地進出の可能性がさらに広がるということを知っていただきたいです。最終的に日本酒を買ってくれるのは、地元の方々ですから。品評会でメダルを獲ることも大切ですが、それによって日本酒を飲んでくれる人が増えることこそが私たちの願いです」
情報発信地としてのルクセンブルク
2022年の開催地に選ばれたルクセンブルクは、人口約63万人、面積は神奈川県と同じくらいの小さな国です。フランス・ベルギー・ドイツに囲まれ、3国の影響を色濃く受けています。
「ルクセンブルクは、EUにおける金融の中心地であり、国民1人あたりのGDP(国内総生産)が世界一という富裕国です。実は、人口の50%以上はルクセンブルク人ではなく、周囲の国々からの移民。新しいものが好きでグルメに関心がある人が多く、常に新しい食事やお酒を求めています」
そう話すのは、酒ソムリエであり、ルクセンブルク酒チャレンジの代表を務める、マキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさん。ルクセンブルクは、国民がアルコール飲料に使う出費額がEUで首位というアルコール消費大国でもあるそうです。
「ルクセンブルク酒チャレンジ」代表のマキコ グレーフィン・フォン・オーバンドルフさん
日本酒市場として大きな可能性をもつルクセンブルクですが、現状では日本酒を知らない人がほとんどだと指摘します。
「ルクセンブルクでは、ミシュランで星を獲得したレストランが高品質な日本酒を扱っている一方で、一般的にはまだ浸透しているとは言えません。一部のグルメな人しか知らず、『日本酒はアルコール度数の高い蒸留酒』という誤解さえあるような状態です。正しい知識を広め、ヨーロッパの食事と合わせられることをアピールしていく必要があります」
マキコさんは、ミシュランに掲載されるような高級店だけではなく、日常的に訪れるようなカジュアルなレストランにもアプローチをしていきたいと意気込みます。
「日本食レストランに限らず、醤油やわさび、ゆず、シソといった日本の食材を使っているフュージョンレストランが増えてきているので、いずれはコラボしていきたいですね。
ルクセンブルクにはワイン愛好家が多いのですが、彼らは日本酒を好きになる素地があると思っています。ワイングラスで飲むので、特に香りが良いものは評価が高いですし、シャンパンのようにフレッシュでクリーンなものも魅力的。一方で、ブランデーやポートワインなどの濃厚なお酒にも親しみがあるので、幅広いタイプの日本酒が受け入れられるはずです」
酒チャレンジを通して、ルクセンブルクで日本酒の魅力を伝える機会をもつことは大きな影響力があると熱を込めるマキコさん。
「日本の方々にとってルクセンブルクは馴染みが少ないかもしれませんが、ヨーロッパの中心地であり、他国とのつながりが深い国です。また、酒ソムリエ協会には、国や地域を跨いだ酒ソムリエ同士のネットワークがあります。ルクセンブルクを足掛かりに、イタリアやドイツ、オーストリアといったEU諸国にマーケットを広げていくことができるので、ぜひこの機会を活用していただきたいですね」
日本酒が海外の人々に飲まれるようローカライズの取り組みを実践する「酒ソムリエ協会」。そして、酒ソムリエたちによる評価を受けられるだけでなく、現地の人々に日本酒を直接プロモーションする機会にもなる「酒チャレンジ」。
日本酒が世界の飲み物になるための新しい物語が、この秋に、ルクセンブルクで幕を開けようとしています。
(取材・文:Saki Kimura/編集:SAKETIMES)
◎「ルクセンブルク酒チャレンジ 2022」応募概要
(普通酒、本醸造酒、純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒、古酒、梅酒、柚子酒、日本国内で醸造されたワインなど)
2022年8月5日(金)2022年8月31日(水)2022年8月20日(土)2022年9月7日(水)必着 ※日本国内の指定住所に送付SAKETIMESを運営する株式会社Clearは、酒チャレンジを開催する酒ソムリエ協会とパートナーシップ契約を締結しています。