日本酒好きなら一度は訪れたい"日本酒の祭典"のひとつ「新潟淡麗 にいがた酒の陣」。毎年3月上旬の土・日の2日間で開催されます。

新潟市内の「朱鷺メッセ ウェーブマーケット」を舞台に開かれる国内最大級の日本酒イベント「にいがた酒の陣」を、とことん楽しみ尽くすためのポイントをご紹介します!

(※本記事に記載されている情報は、2017年3月時点のものです。「にいがた酒の陣2019」の公式ホームページはこちら)

「新潟淡麗 にいがた酒の陣」とは?

「新潟淡麗 にいがた酒の陣」は新潟県内の約90蔵が集結し、500種類以上の日本酒が楽しめる一大日本酒イベント。2017年の開催では、なんと2日間で13万人以上を動員しました。

第1回が開催されたのは2004年。新潟県酒造組合の50周年を記念してスタートしました。ドイツで毎年10月に行われるビールのお祭り「オクトーバーフェスト」がモデルだったそうです。

会場には日本酒だけでなく、おつまみのメニューも豊富。栃尾揚げや村上牛など、新潟の食材を使ったものから、へぎそばなどの郷土料理まで幅広いラインアップが揃います。

さらに、新潟醸造試験場の場長によるきき酒セミナーや新潟美人が登場するファッションショーなどもあり、舌だけでなく、五感すべてを使って楽しむことができるイベントなのです。

バラエティー豊かな新潟の地酒と、選りすぐりの酒肴が楽しめる「にいがた酒の陣」

2017年の「にいがた酒の陣」で実行委員長を務めた東蒲原郡阿賀町に蔵を構える麒麟山酒造は、新潟らしい淡麗辛口の酒を追求し続ける銘酒蔵のひとつです。

その麒麟山酒造の代表取締役である齋藤俊太郎さんに、イベントへの意気込みを伺いました。

―今年の「にいがた酒の陣」をどんな風に盛り上げたいですか?

世界一の日本酒イベントとして、各酒蔵のバラエティー豊かなお酒、それらと相性の良いつまみを提供してくれるおよそ30の飲食ブース、そして新潟清酒のファンが大集合し、熱気溢れる会場をさらに充実させていきます。年齢や性別、国籍問わず、新潟清酒を堪能したい方やお酒好き同士で盛り上がりたい方はぜひご来場ください!

―来場者には、特にどんなところを楽しんでほしいですか

蔵元との語らい、500種類を越えるお酒の飲み比べ、お酒と相性抜群のおつまみ、各種セミナーなど、新潟清酒をさまざまな形で楽しんでほしいですね。

―過去の開催から改善された点などはありますか?

2016年から、入場までの時間をなるべく短くするために入り口の数を増やし、よりスムーズにご入場いただけるようになりました。また、開場10時から14時頃までにお客様が集中するので、15時以降にお得なアフター3チケットが1500円(通常の当日券は2500円)で販売されます。また土曜日の混雑対策として、日曜日限定酒「サンデーミック酒(シュ)」という、参加蔵元のお酒をブレンドした会場限定の樽酒も用意しました。

2016年の反省を生かしながら、さらに居心地の良い会場づくりに取り組んでいます。

イベントを100倍楽しむためのポイント

空いている時間帯を狙え!

会場は新潟県最大級のイベント施設「朱鷺メッセ ウェーブマーケット」ですが、2日間で12万人を動員するイベントですから、場内はとても混み合います。入場口から続く長い行列はもはやイベントの風物詩ですが、麒麟山酒造の斎藤さん曰く「土曜よりは日曜、午前よりは午後3:00以降の方が比較的スムーズに入場できる」とのこと。前述のアフタースリーチケットを狙っていけば、あまり待つことなく、かつお得に楽しめるかもしれません。

また、新成人応援キャンペーンとして「新成人応援試飲チケット」がなんと500円で販売されます。新成人の方は要チェックですね。

和らぎ水も忘れずに!

和らぎ水として、あらかじめ水を準備しておくといいでしょう。会場でも購入可能ですが、混み具合によっては和らぎ水ブースまでたどり着くのにも一苦労。テンションが上がってお酒ばかり飲んでしまいがちですが、お猪口1杯飲んだら同量の水を飲むように心がけると、最後までイベントを楽しむことができますよ。

また、お酒を何杯も注がれるとお猪口がベタベタになってしまいますが、それを洗うのにも重宝します。

荷物はできるだけ少なく!両手が空くとGood

話を聞いた蔵元からパンフレットをもらったり、購入したお酒を手に提げたりと、酒の陣では思いのほか手荷物が増えてしまうこともあります。お酒をゆっくり楽しむためにも、できるだけ両手は空けておきたいところ。首から提げるおちょこホルダーがあると便利でしょう。

できるだけ身軽な服装で参加したいところですが、この時期の新潟はまだまだ寒い日も多く、上着を来ていく方も多いでしょう。コートを入れられるような少し大きめのリュックを使えば、両手も空いてスマートですね。

お酒だけでなく、おつまみや料理も楽しもう

空きっ腹でぐびぐびお酒飲んでしまうと体調が悪くなってしまう恐れがあります。会場には魅力的なおつまみがたくさんあるので、ぜひそちらも楽しみましょう。焦らずゆっくり飲むのが「にいがた酒の陣」を楽しむポイントです。2016年、2017年では、「メニューコンテスト」の結果発表もありました。会場でのおつまみ選びに困った時は、ぜひその結果を参考にしてください。

また、新潟駅に着いた段階で軽く腹ごしらえをしておくのもひとつの手。新幹線で来られる方は駅弁を楽しみながら移動するのも楽しいですね。

あらかじめ目星をつけておこう

会場はたいへん広いので、あらかじめ行きたい酒蔵に目星をつけておくと効率良く楽しめます。酒蔵のブースはエリア別(上越・中越・下越・佐渡)に分かれています。応援している酒蔵のお酒を飲むも良し、まだ見ぬ銘酒を探すのも良し、それぞれのテーマで楽しみましょう。

また、イベント限定・先行販売のお酒が入手できるも本イベントの魅力。狙っている商品がある場合はお早めに!

二次会は駅周辺で!魅力的なお店がたくさん

昼から、いや午前中から日本酒にありつける本イベントですが、残念ながら18:00に終了してしまいます。宿のある方はもちろん、お帰りまで時間のある方は新潟駅周辺で二次会へ。海の幸から山の幸まで、何を食べても美味しいのが新潟の魅力です。二次会のご予定がある場合は、あらかじめ予約しておきましょう。また、たいへん混み合うことが予想されますので、新幹線の切符購入や宿の手配は事前に、かつなるべく早めに済ませておくのが吉。

SAKETIMES編集部 注目の酒蔵!

「にいがた酒の陣」では、各酒蔵がブースを設けてお酒を提供します。"酒の陣限定商品"を用意している蔵も多くあるので、どこも見逃せません。イベントに参加するすべての酒蔵をご案内したいところですが……今回はSAKETIMES編集部が「にいがた酒の陣2017」出店酒蔵から一押しのお酒をご紹介します。

会場の朱鷺メッセからもほど近い新潟市内に蔵を構える今代司酒造は、2017年は酒の陣完全限定生産の「純米大吟醸 極上しぼりたて生原酒 今代司」を100本のみ販売。蔵人の目と知恵と技を集結させたお酒を、しぼりたて生の状態でお届けする特別な1本となっています。

「上善如水」で知られる白瀧酒造(湯沢町)は、2種類の"無濾過生原酒"を各300本限定で販売。パッケージも酒の陣オリジナルなんですよ!

純米蔵として注目を集める雪椿酒造(加茂市)は「ほのほ 純米大吟醸 越淡麗 35% 一年熟成酒」を限定120本発売。蔵元からは「越淡麗ならではの、穏やかな熟成が、一層酒に旨味を乗せました。新酒では味わえない、熟成した酒の良さを感じてください」と自信あふれるコメントが届いています。

菊水酒造(新発田市)は、なんと"樽酒サーバー"を設置! 人気商品 「ふなぐち菊水一番しぼり」の樽をブースに構え、来場客は"セルフで"呑み口からふなぐちの樽酒を注ぐことができます。まるで蛇口からお酒が出てくるようなアトラクションで、お祭り気分が存分に味わえそうですね!

ここでご紹介した酒蔵はほんの一部。まだまだ多くの蔵が、この日のための"とっておきのお酒"を用意してブースを構えることでしょう。 ぜひご自身で、その事実を確かめてください!

年に一度の"日本酒の祭典"を存分に楽しもう!

日本酒ファンなら誰もがあこがれる「にいがた酒の陣」は、日本酒愛飲歴数十年というコアファンから、最近日本酒に興味が出てきたというビギナーまで、すべての日本酒好きを受けとめてくれることでしょう。ぜひ現地に足を運び、存分に日本酒を楽しんでくださいね!

(文/SAKETIMES編集部)

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