銘醸地・灘に本社を構える大関。1711年に創業し、370人以上の従業員を抱える、まさに灘を代表する酒造メーカーのひとつです。

言わずと知れたロングセラー商品「ワンカップ大関」を展開しながらも、バイオ研究にも注力して美容成分が多く含まれている純米酒を開発するなど、新しい取り組みも積極的に行なっています。

そんな大関は、2021年度の新卒採用で営業職(国内・食品)を募集しています。清酒販売を行う国内営業職と海外営業職、商品の開発を担当する開発職の3名の若手社員にインタビューし、仕事内容をはじめ、社員の目線から見た大関の魅力についてうかがいました。

3人での談笑

(左から)長野安莉さん、波多野彩子さん、徳美崇明さん

◎社員プロフィール

  • 長野安莉(ながの あんり)さん
  • 2019年入社/大卒
  • 所属:国内営業職(近畿支店)
  • 好きな大関のお酒:白ワイン×日本酒の新ジャンルスパークリング 「The DOUBLE
  • 波多野彩子(はたの さえこ)さん
  • 2019年入社/大学院卒
  • 所属:営業推進部 商品開発グループ
  • 好きな大関のお酒:女性目線で造られた「舞藤 特別純米酒
  • 徳美崇明(とくみ たかあき)さん
  • 2015年入社/大卒
  • 所属:海外営業職
  • 好きな大関のお酒:大関のロングセラーブランド「ワンカップ大関」と「辛丹波

三者三様の、大関との出会い

─ まずはじめに、みなさんの仕事内容について教えてください。

長野安莉さん(以下、長野):国内営業として、卸店やスーパーなどの量販店を中心に小売店に向けての営業活動を行っています。

徳美崇明さん(以下、徳美):私は営業職で、所属は海外営業部です。入社4年目までは名古屋支店で国内営業セールスとして働き、入社5年目から今の所属になりました。担当エリアはカナダを除く北米やオセアニアなど。主にアメリカにある現地法人(OZEKI SAKE(U.S.A) , INC.)と連携して、代理店やスーパー、飲食店に営業をしています。

波多野彩子さん

波多野彩子さん(以下、波多野):私は大学院を卒業し、2019年に入社しました。営業推進部の商品開発グループに所属していて、新商品の開発を行なっています。ターゲットを想定して、製造部や研究所と連携しながらお酒をつくったり、商品のコンセプトやデザインを考えたりしています。

─ 大関に入社したきっかけを教えてください。

波多野:私は、大学院できのこに関する研究をしていました。きのこ業界で就職することも考えましたが、会社の数が少ないことに加えて研究職志望だったため、競争が激しかったんです。そのため、裾野を広げて微生物に関する仕事にしようと考え、酒造メーカーを選びました。私の地元は大関と同じ西宮なので、もともと馴染みがあったこともきっかけのひとつです。

徳美:大学で国際ビジネスを学んでいたこともあり、海外営業に憧れていて、商社も志望していました。大関のことは、就職サイトの追加募集を見て応募したんです。当初、日本酒は「あまりおいしくないお酒」というイメージがあったのですが、入社後、自社の日本酒を飲んで「本当においしい」と衝撃を受けましたね。

長野:私は、大学内で行われた合同説明会に、大関のブースがあったことがきっかけです。父はお酒が好きなので、普段から家にお酒がある生活でした。そのため、日本酒に抵抗はありませんでしたね。大関のほかに銀行からも内定をいただいていましたが、のびのびした社風や仕事内容に惹かれて、大関を選びました。

商品の魅力を伝える営業、一から商品をつくる商品開発

─ それぞれ仕事が異なるみなさんですが、日々の業務はどのようなことをしているのでしょうか。

長野:卸店や小売店の本部、店舗をまわり、商品の提案を行なっています。大関は、各企業ごとに営業担当が決まっているんです。2年目の今は、県内15企業ほどを担当しています。

立地や客層、コンセプトも店舗によって異なるので、販売する商品を深く理解し、ベストな提案をすることが重要です。小売店は消費者とつながる場所なので、普段から空いた時間があれば、スーパーなどに足を運んでリサーチをしていますね。

長野安莉さん

徳美:海外営業部では、大関商品の拡売策を代理店、スーパー、飲食店に提案します。また、年に何度も海外出張があるのですが、その際はお客さんへの営業に加え、展示会やイベントに参加して商品紹介や飲み方提案などもします。出張では通訳の方がいる場合が多いです。ただ、自社の商品を買ってもらうには、営業が自分の言葉でその魅力を伝えることが重要だと思い、英会話を学びながら実務経験を積んでいます。

波多野:現在、商品開発グループでは、8月末から販売が始まる2020年秋冬の新商品開発に取り組んでいます。コンセプトやターゲットを考えて提案書を作成し、商品イメージに合ったお酒を製造部といっしょにつくるといった流れですね。

ワンカップ大関

─ すでにできあがっているお酒に対して、コンセプトを考えることもあるのでしょうか。

波多野:もちろんその場合もあります。商品開発グループから「こういうお酒を造ってほしい」と依頼することもあれば、製造部から持ち込まれたお酒に合わせてコンセプトを考えることも。商品を企画する際には、消費者と一番近い距離にいる営業の方とも密にやりとりします。いろんな部署と、横のつながりがあることが商品開発グループの特徴ですね。

"大関らしさ"を突き詰める

─ 仕事をする中で、楽しい点・大変だと感じる点をそれぞれ教えてください。

長野:提案した商品が採用された時は、特に達成感を感じますね。さらにうれしいのは、営業先のスーパーに来店したお客様が自社商品を買う瞬間を見た時です。エンドユーザーに最も近く、お客様とつながれるところが営業の楽しさだと思います。

反対に、そのぶん営業先の特徴にマッチした提案をすることが大変なところでしょうか。ファミリー層が多いスーパーには価格をアピールしようとか、シニア層が多いスーパーには飲み切りやすい量の商品を提案しようとか、提案力を常に磨いておく必要はありますね。

徳美崇明さん

徳美:楽しい点ややりがいは、自分で考えていろいろな提案ができることですね。自分が一生懸命説明した提案をお客様が納得して買ってくれると達成感があります。

海外のお客様と接する今の部署では、採用された時に感じる達成感はより一層大きいです。他の酒蔵さんも多くあるなか、ご購入いただいた時は「選んでくれた」という喜びがあります。どうやったら飲んでもらえるのか、考え抜いたものが売れると自信になりますし、「もっと成長したい」「優秀な人になりたい」と、さらに向上心も芽生えました。

国内営業のころの話ですが、私の中で忘れられないうれしいエピソードがあります。私は当時、飲食店対象をメインとした営業チームに所属していました。ある時、飲食店に「日本酒飲み比べセット」のメニューを自作して企画提案しに行ったんです。

すると、提案した「日本酒飲み比べセット」が採用されて、後日お客様に「売上げにつながった、ありがとう」と言ってもらえたんです。当時の上司に報告すると、とても喜んでくれて、「よし、飲みに行くぞ」と飲食店に連れて行ってくれました。本当にうれしかったですね。

─ まさに営業職ならではのエピソードですね。

徳美:大変だと感じることは、スムーズにコミュニケーションをとれないことが多くて......自分が感じたことを、そのまま相手に伝えられないもどかしさはありますね。これは、自分のスキルがまだ追いついていないということもあるのですが。どのように商品の魅力を理解してもらって飲むことにつなげられるか、常に課題として持ち続けています。

波多野彩子さん

波多野:商品開発についていえば、大関の名前を冠する以上、"大関らしさ"がないといけない。商品開発は常にこの問いを持ち続ける必要があります。「これはいいんじゃないか」と思って企画を考えても、NGになることも多い。大関のブランドを保ちながらのアイデア出しは、楽しい点と大変な点が同居していると感じますね。

少数精鋭ならではの「裁量」がある環境

─ 大関の魅力を教えてください。

長野:どの部署にも共通して言えることなのですが、大関はひとつの部署に配属される人数が少ないんです。営業だと、20人ほどの部署をさらに4人ほどのチームに分けて業務を行うため、初年度から自分の判断で動く機会が多いですね。先輩方のサポートがあってのことですが、1年目から約10企業を担当していました。

徳美:海外営業部も今は9人ですね。

波多野:私も、1年目にボトルデザインの重要なポイントを判断することになって、「1年目でもこんなに裁量を与えられるんだ!」と驚きました。

─ 若いうちから意思決定の機会が多いということは、それだけ早く成長につながるのではないでしょうか。

徳美:そうですね。少数精鋭なぶん、それぞれに責任があります。与えられるだけの仕事で終わらないので、業務を自分でどう達成するか、判断力や思考力が身につくと思います。

3人での談笑

長野:あと、すごくのびのびしているところも魅力だと思います。「こういうことをやりたい!」と声をあげたら、若手でも意見を尊重してくれるんです。

徳美:反対するにしても、頭ごなしに否定されることはないですね。むしろ、「やるならこういうのがいいんじゃないか」って、周囲の人がアドバイスをくれるくらい。挑戦したいことに関しては、上司も応援してくれることが多いですよ。

─ 先輩社員として、「大関に入社してほしい」と思う人はどんな人でしょうか。

波多野:長野さんも話しているとおり、のびのびと仕事をさせてくれる社風のため、向上心のある方が合っていると思います。失敗を恐れずに挑戦を繰り返す積極性を持ってくれているといいですね。

長野:思ったことは遠慮せずに発言する姿勢があるといいのではないでしょうか。引っ込み思案の方よりは、自分で積極的にアイデアを出せる方のほうが仕事を楽しめると思います。

徳美:私としては、自分の意見を積極的に言うだけではなく、人の話を素直に聞くことができる方だといいですね。さまざまなディスカッションが起これば、会社全体の学びにもなるので期待しています。

特に、営業はコミュニケーション能力が必要です。相手がなにを求めていて、自分がなにを返せばいいのか。これを考えられる人がいいなと思いますね。もちろん、最初からできることではないので、きちんと先輩がサポートしますよ。

集合写真

大関で働くみなさんの特徴は、年次に関係なく、それぞれが自分の裁量で動いて成長を続けていること。大関が掲げる「人は財」「財を生める人を育てる」という考えがしっかりと根付いているからこそ、若いうちから責任のある仕事を与え、個人のキャラクターを大切にしているのでしょう。

現在、大関はリクナビにてプレエントリーを受付中。気になった方は、ぜひエントリーしてみてください。

(取材・文/平山靖子)

sponsored by 大関株式会社

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