日本酒のラベルに「〇〇受賞」「△△入賞」など記載があるのを見たことがありませんか?

今回は、それらの表記の元である、国内外で開催される主要な日本酒アワード・コンペティションをご紹介いたします。

100年以上の歴史!全国新酒鑑評会

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第1回の開催は1911(明治44)年と、最も長い歴史をもつのが「全国新酒鑑評会」

独立行政法人 酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催で、毎年4~5月に行われます。

2015年の出品数は852点で、そのうち222点が金賞を受賞しました。

最も権威のある日本酒アワードのひとつで、とりわけ吟醸酒の発展に大きな影響を与えてきました。この鑑評会で優秀な成績を収めた蔵元から酵母が採集され、「きょうかい酵母」として頒布の対象になることもありました。

出品酒は国内最多!SAKE COMPETITION

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開催は2013年からとまだ歴史の浅い「SAKE COMPETITION」ですが、なんと2015年の出品数は1028点。国内最多の出品数を誇るコンペティションです。

全国新酒鑑評会のような「蔵の技術の粋を集めたお酒」の品評会ではなく、あくまで「市販酒」を対象としたものであるのが特徴的です。そのため、消費者がお酒を選ぶ際の指針となりやすいよう、各部門(「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「Free Style部門」)でそれぞれ1~10位までの順位が付けられる形式になっています。

2016年は5月に決勝審査が行われ、6月の中旬に結果が発表されるようです。

海外の日本酒アワード!インターナショナル・ワイン・チャレンジ

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毎年4月にイギリス・ロンドンで開催されるワインの品評会、それが「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」です。

第1回はワインインターナショナルマガジンの企画として、1984年に開催されました。
2007年からはSAKE部門が新設され、日本酒の海外進出の一端を担っています。

2015年のSAKE部門の出品数は876点と国内のアワード並に多いですが、その中から「チャンピオン・サケ」という最高の名誉を受賞できるのは1点のみ。

昨年は福島県・ほまれ酒造の「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」がチャンピオン・サケを受賞し、話題になりました。

また、2014年からは優れたコストパフォーマンスを誇る出品酒に対して贈られる、「グレートバリュー・アワード」という賞も新設されました。

IWC以外にも、海外で行われている日本酒の鑑評会はいくつかあります。
中でも、ホノルル・ラスベガス・東京で開催される世界的な日本酒イベント「ジョイ・オブ・サケ」を主催する U.S. National Sake Appraisal が行う「全米新酒歓評会」が代表的ですね。

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まだまだある!独自の切り口が魅力の国内日本酒アワード!

◎ワイングラスでおいしい日本酒アワード

「日本酒の魅力である『香り』と『見る楽しさ』を最も感じさせてくれるのはワイングラス」という理念のもと、2011年から毎年2月に開催されているのが、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」。2016年に開催された第6回大会には648点の出品がありました。「メイン部門」では13点、「スパークリングSAKE部門」では4点、「大吟醸部門」では15点が最高金賞に輝きました。

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◎燗酒コンテスト

「ぬる燗部門」「熱燗部門」など、燗酒に特化したアワードとして「燗酒コンテスト」もあります。スローフードジャパン・酒文化研究所が主催する当アワードは2009年から毎年7月頃に行われ、2015年の出品は633点でした。

◎純米酒大賞

「純米」「特別純米」「純米吟醸」「純米大吟醸」の4つの部門からなる、いわゆる純米酒のみが出品を許されるのが「純米酒大賞」。2009年に第1回が開催され、毎年11,12月に行われています。昨年は170点の出品がありました。

 

このような日本酒アワードは、お酒を販売・提供する酒屋や飲食店にとって重要になるばかりではなく、造り手である酒蔵のモチベーションにも大きな影響を与えています。

日本酒に携わる人だけでなく、一般消費者の間でも話題になりつつある日本酒アワード、お酒を選ぶときの指針のひとつとして、注目してみるのはいかがでしょうか。

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