にわかに謳われる“日本酒ブーム”。 たしかに今、特定名称酒の出荷量は伸びており、海外への輸出量も堅調に増えている状況です。数年前にくらべると、テレビや雑誌、WEBで「日本酒」というキーワードを目にする機会もぐっと増えているように感じます。その一方、日本酒市場全体の減少傾向は変わらず、「一部のファンが盛り上がっているだけ」という厳しい意見も散見されます。

さまざま意見が飛び交い、注目を浴びている今だからこそ、日本酒をとりまく現状を冷静に見つめなおし、”これからの日本酒のあるべき姿”を模索していきたい。日本酒の盛り上がりを一時のブームではなく、世界に誇る"生活文化”として定着させていきたい。そんな想いから、SAKETIMESでは「独自の視点をもったオピニオンリーダー」に話を伺い、日本酒の未来への視座を探る特別連載です。

独自の視点をもったオピニオンリーダーの方々が日本酒の未来を語る

価格競争に陥らない、新たな日本酒の価値を──長期熟成日本酒Bar「酒茶論」店主・上野伸弘さんインタビュー (前編)【オピニオンリーダーの視点 vol.1】

長期熟成日本酒Bar「酒茶論」店主・上野伸弘さん
長期熟成日本酒Bar「酒茶論(しゅさろん)」を営む上野伸弘さん。日本酒市場における熟成酒の立ち位置と役割をうかがいました。

ブームではなく、継続性のあるムーブメントへ──長期熟成日本酒Bar「酒茶論」店主・上野伸弘さんインタビュー (後編)【オピニオンリーダーの視点 vol.1】

長期熟成日本酒Bar「酒茶論」店主・上野伸弘さん

前編では「時間軸による新しい価値創造」の必要性を語ってくださった上野伸弘さん。後編では、これからの酒造メーカーに必要なこと、そして業界全体で取り組むべきアプローチへと話を深めていきます。

日本酒という"作品"を輝かせる伝道師として──「GEM by moto」千葉⿇⾥絵さんインタビュー【オピニオンリーダーの視点 vol.2】

「GEM by moto」千葉⿇⾥絵さん

ペアリングの名店「GEM by moto」の千葉⿇⾥絵さん。今の、そしてこれからの⽇本酒市場をどう⾒ているのか、飲食店の視点から”⽇本酒の未来”を語っていただきました。

酒の頂点を目指して「おいしい」を追いつづける──世界に轟く獺祭ブランドを育てた旭酒造・桜井博志会長インタビュー

旭酒造・桜井博志会長

「獺祭」を日本酒のトップブランドに育てた旭酒造の桜井博志会長。たゆまぬ挑戦を続ける桜井会長に、日本酒の“いま”と“これから”を語っていただきました。

酒蔵のM&Aが日本酒業界にもたらす未来とは?──酒蔵グループ経営のパイオニア・田中文悟氏インタビュー

酒蔵グループ経営のパイオニア・田中文悟氏

10を超える酒蔵を運営する「田中文悟商店」。代表取締役社長を務める田中文悟さんに、これまで表⽴って語られてこなかった「酒蔵経営への外部参⼊」についてうかがいました。

文化を超えなければ、SAKEの拡大はありえない ─「マスター・オブ・ワイン」大橋健一さんインタビュー(前編)

SAKETIMES連載記事「オピニオンリーダーの視点」/第五回 マスター・オブ・ワイン大橋健一(前編)

ワイン業界におけるもっとも名誉ある称号「マスター・オブ・ワイン」をもつ大橋健一さん。ワインとの比較から見える日本酒の課題を教えていただきます。

日本酒の世界進出のために、本当に必要なことは何か?─「マスター・オブ・ワイン」大橋健一さんインタビュー(後編)

SAKETIMES連載記事「オピニオンリーダーの視点」/第五回 マスター・オブ・ワイン大橋健一(後編)

前編では、日本酒業界が抱えている課題について指摘していただきました。後編では、どうすれば日本酒が世界に認められるようになるのか、その具体的な取り組みについてお聞きします。

日本酒が世界に伝えるべきは「どれが美味しいか」ではなく「どうやって楽しむか」─ 神楽坂・ふしきの 宮下祐輔氏インタビュー

神楽坂・ふしきの 宮下祐輔氏

開業からわずか1年でミシュランの星を獲得した「ふしきの」の宮下祐輔さん。茶道と器にも精通する宮下さんに、日本文化の伝承・普及に尽力している視点から、日本酒について語っていただきました。

「新規参入を拒むのは、業界の未来を閉ざすのと同じこと」─酒税法改正に関わった前・国税庁酒税課長が考える日本酒の可能性

国税庁酒税課長の時代にさまざまな改革に取り組んだ杉山真さん。清酒製造免許の新規取得がほとんど認められていなかった業界で、どのような気持ちで規制緩和に取り組んだのか語っていただきました。

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