※IWC2022「SAKE部門」の受賞結果は以下から。
世界最大規模のワイン品評会、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)は、毎年ロンドンで行われる"世界で最も大きな影響力を持つ"といわれるワインのコンテストです。
そんな IWC に「SAKE部門」が誕生したのは2007年。以来、SAKE部門の受賞酒は、"外国人の口にもあう日本酒"として国内外で注目を集め、IWCは日本酒の海外進出における重要なイベントとして、その価値を高めてきました。
2017年のSAKE部門は、「純米酒の部」「純米大吟醸酒の部」「純米吟醸酒の部」「本醸造酒の部」「吟醸酒の部」「大吟醸酒の部」「古酒の部」「スパークリングの部」「普通酒の部」の9カテゴリーに分けられ、それぞれの部でブラインドテイスティングによる審査が行われます。
審査結果に応じて与えられる評価は「ゴールドメダル」「シルバーメダル」「ブロンズメダル」「大会推奨酒」の4つ。さらに、ゴールドメダルを獲得した出品酒の中で、特に優れたものに対して「トロフィー」の栄誉が与えられ、その「トロフィー」を獲得した中からたったひとつの銘柄に、SAKE部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」の称号が授けられます。
また、ゴールド・シルバーメダル受賞酒のなかで、日本での小売価格が1,000円以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを発揮した酒に与えられるのが「グレートバリュー」。こちらも、さらにそのなかからひとつの銘柄が「グレートバリュー・アワード」に選出されます。
IWC2017「SAKE部門」トロフィー/ゴールドメダル受賞酒一覧
2017年のSAKE部門は出品数が1245点。そのうち、56点がゴールドメダルに輝きました。そして今回、各カテゴリーのゴールドメダル受賞酒の中から特に優れた銘柄として、トロフィー受賞酒が選ばれました。
※「県名トロフィー / 地名トロフィー」:「トロフィー」銘柄にはわずかに及ばなかったものの、高い評価を得た、産地が異なる次席の銘柄に授与されるもの
◎純米酒 部門 (総出品数:241 ゴールドメダル受賞数:5)
<トロフィー>
- 純米トロフィー:「南部美人 特別純米」株式会社南部美人(岩手)
- 福井・純米トロフィー:「梵 ・純米 55」合資会社加藤吉平商店(福井)
- 三重・純米トロフィー:「鈿女 特別純米」伊藤酒造株式会社(三重)
<ゴールドメダル>
- 「南部美人 特別純米」株式会社南部美人(岩手)
- 「出羽桜 一耕」出羽桜酒造株式会社(山形)
- 「梵 ・純米 55」合資会社加藤吉平商店(福井)
- 「鈿女 特別純米」伊藤酒造株式会社(三重)
- 「作 穂乃智」清水清三郎商店株式会社(三重)
◎純米吟醸酒 部門 (総出品数:239 ゴールドメダル受賞数:11)
<トロフィー>
- 純米吟醸トロフィー:「純米吟醸 からはし 山田錦」ほまれ酒造株式会社(福島)
- 福島・純米吟醸トロフィー:「自然酒 純米吟醸」有限会社仁井田本家(福島)
- 茨城・純米吟醸トロフィー:「渡舟 純米吟醸 ふなしぼり」府中誉株式会社(茨城)
- 長野・純米吟醸トロフィー:「大信州 N.A.C. ひとごこち」大信州酒造株式会社(長野)
<ゴールドメダル>
- 「出羽桜 つや姫」出羽桜酒造株式会社(山形)
- 「純米吟醸 からはし 山田錦」ほまれ酒造株式会社(福島)
- 「笹正宗 純米吟醸」笹正宗酒造株式会社(福島)
- 「自然酒 純米吟醸」有限会社仁井田本家(福島)
- 「渡舟 純米吟醸 ふなしぼり」府中誉株式会社(茨城)
- 「蔵人栽培米 純米吟醸 妙高山 ‐八十八‐」妙高酒造株式会社(新潟)
- 「大信州 N.A.C. ひとごこち」大信州酒造株式会社(長野)
- 「大信州 手の内 純米吟醸」大信州酒造株式会社(長野)
- 「熟成酒 花の舞」花の舞酒造株式会社(静岡)
- 「古伊万里 前 純米吟醸」古伊万里酒造有限会社(佐賀)
- 「鍋島 純米吟醸 雄町」富久千代酒造有限会社(佐賀)
◎純米大吟醸酒 部門 (総出品数:341 ゴールドメダル受賞数:14)
<トロフィー>
- 純米大吟醸トロフィー:「金雀 40%」有限会社堀江酒場(山口)
- 秋田・純米大吟醸トロフィー:「太平山 純米大吟醸 天巧」小玉醸造株式会社(秋田)
- 岡山・純米大吟醸トロフィー:「燦然 純米大吟醸」菊地酒造株式会社(岡山)
- 栃木・純米大吟醸トロフィー:「菊 純米大吟醸」株式会社虎屋本店(栃木)
<ゴールドメダル>
- 「浦霞 純米大吟醸 M」株式会社佐浦(宮城)
- 「太平山 純米大吟醸 天巧」小玉醸造株式会社(秋田)
- 「山形正宗 藍」株式会社水戸部酒造(山形)
- 「辯天 21 純米大吟醸原酒」合資会社後藤酒造店(山形)
- 「秀鳳 純米大吟醸 雪女神」秀鳳酒造場(山形)
- 「澤姫 下野純米大吟醸」株式会社井上清吉商店(栃木)
- 「菊 純米大吟醸」株式会社虎屋本店(栃木)
- 「龍神 純米大吟醸」龍神酒造株式会社(群馬)
- 「木曽路 純米大吟醸」株式会社湯川酒造店(長野県)
- 「英勲 一吟 純米大吟醸」斎藤酒造株式会社(京都)
- 「春鹿 純米大吟醸原酒」株式会社今西清兵衛商店(奈良)
- 「燦然 純米大吟醸」菊地酒造株式会社(岡山)
- 「金雀 40%」有限会社堀江酒場(山口)
- 「石鎚 純米大吟醸」石鎚酒造株式会社(愛媛)
◎本醸造 部門 (総出品数:49 ゴールドメダル受賞数:3)
<トロフィー>
- 本醸造トロフィー:「一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口」株式会社一ノ蔵(宮城)
- 佐賀・本醸造トロフィー:「鍋島 特別本醸造」富久千代酒造有限会社(佐賀)
<ゴールドメダル>
- 「一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口」株式会社一ノ蔵(宮城)
- 「仁勇 ぎんから」鍋店株式会社(千葉)
- 「鍋島 特別本醸造」富久千代酒造有限会社(佐賀)
◎吟醸酒 部門 (総出品数:25 ゴールドメダル受賞数:2)
<トロフィー>
- 吟醸トロフィー:「開運 吟醸 山田錦」株式会社土井酒造場(静岡)
<ゴールドメダル>
◎大吟醸酒 部門 (総出品数:193 ゴールドメダル受賞数:10)
<トロフィー>
- 大吟醸トロフィー:「辯天 極上 大吟醸原酒 山田錦」合資会社後藤酒造店(山形)
- 秋田・大吟醸トロフィー:「雪の茅舎 花朝月夕」株式会社齋彌酒造店(秋田)
- 広島・大吟醸トロフィー:「本洲一 大吟醸原酒」合名会社梅田酒造場(広島)
<ゴールドメダル>
- 「雪の茅舎 花朝月夕」株式会社齋彌酒造店(秋田)
- 「辯天 極上 大吟醸原酒 山田錦」合資会社後藤酒造店(山形)
- 「大吟醸 『寿久蔵』」寿虎屋酒造株式会社(山形)
- 「会津ほまれ 大吟醸酒」ほまれ酒造株式会社(福島)
- 「四季桜 万葉聖」宇都宮酒造株式会社(栃木)
- 「菊泉 大吟醸」滝澤酒造株式会社(埼玉)
- 「沢の鶴 大吟醸 春秀」沢の鶴株式会社(兵庫)
- 「大吟醸 極聖」宮下酒造株式会社(岡山)
- 「窮極の醉心 大吟醸」株式会社醉心山根本店(広島)
- 「本洲一 大吟醸原酒」合名会社梅田酒造場(広島)
◎古酒 部門 (総出品数:52 ゴールドメダル受賞数:4)
<トロフィー>
<ゴールドメダル>
◎スパークリング 部門 (総出品数:50 ゴールドメダル受賞数:2)
<トロフィー>
- スパークリングトロフィー:「出羽桜 とび六」出羽桜酒造株式会社(山形)
<ゴールドメダル>
◎普通酒 部門 (総出品数:55 ゴールドメダル受賞数:5)
<トロフィー>
<ゴールドメダル>
グレートバリューサケ 受賞酒一覧
日本での小売価格が1000円以下、かつ生産量が四合瓶換算で10万本以上という優れたコストパフォーマンスを発揮した酒に与えられる賞です。
- 「一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口」株式会社一ノ蔵(宮城)
- 「聖徳 別撰」聖徳銘醸株式会社(群馬)
- 「不動 軽快辛口」鍋店株式会社(千葉)
- 「渓流 蔵囲い」株式会社遠藤酒造場(長野)
- 「蓬莱 上撰」有限会社渡辺酒造店(岐阜)
速報は以上です。
受賞蔵のみなさま、本当におめでとうございます!
「チャンピオン・サケ」の発表は7/6(木)、ロンドンにて!
IWC SAKE部門の最高栄誉である「チャンピオン・サケ」と、「グレートバリューアワード」は7月6日(木)にロンドンで開催されるアワードディナーで発表されます。今年のチャンピオン・サケに選ばれるのはどの銘柄なのか……期待が高まりますね!
(文/SAKETIMES編集部)