2022年にSAKETIMESが配信した記事の中から、読者数の多かった記事トップ10を紹介します。もっとも多くの読者に届いたのは、どのような記事だったのでしょうか。

10位

ウォール街の金融業界から蔵人に転身─京都・洛中最古の酒蔵「松井酒造」で日本酒を造るジョージ・ナバレッテさん

松井酒造で蔵人として働くジョージ・ナバレッテさん

ここ数年、海外出身の方が日本の酒蔵で働く事例は、まだ少ないながらも、確実に増えてきている印象があります。松井酒造(京都府)のジョージ・ナバレッテさんもそのひとり。投資銀行からの転職という異色のキャリアの持ち主です。

9位

「清酒製造免許の新規発行が認められる未来を目指す」稲とアガベ醸造所・岡住修兵さんインタビュー

稲とアガベ代表の岡住修兵さん

今年6月、クラフトサケブリュワリー協会が設立されるなど、勢いのある「クラフトサケ」。その代表格とも言える「稲とアガベ醸造所」の岡住さんに、クラフトサケと日本酒の未来について伺いました。

※この記事における「クラフトサケ」は、クラフトサケブリュワリー協会の定義をもとにした、「日本酒の製造技術をベースにしながら、従来の日本酒にはない味や香りが楽しめる醸造酒」という意味です。フルーツやハーブなどの副原料を発酵過程で取り入れた「ボタニカルSAKE」や、もろみを搾る工程を経ない「どぶろく」の一部などが、それにあたります。酒税法上では「清酒」ではなく、「その他の醸造酒」や「雑酒」などに区分されます。

8位

“マイクロ酒蔵モデル”で新規参入の波をつくる—新潟県の新たな醸造所「LAGOON BREWERY」田中洋介さんの決意

LAGOON BREWERYの田中洋介さん

稲とアガベ醸造所と同様に、クラフトサケブリュワリー協会に加盟している「LAGOON BREWERY」。2022年4月にオープンしたばかりのこの醸造所が志しているのは、"マイクロ酒蔵モデルの確立"です。その背景にある思いを伺いました。

7位

“真の地酒”がもつ「産土(うぶすな)」の哲学が人間と自然の未来をつくる—花の香酒造(熊本県)が新ブランドで示した覚悟

花の香酒造の「産土」

2021年12月、花の香酒造(熊本県)が新ブランド「産土」を発売しました。既存の特約店69軒を解散し、ゼロから営業活動を始めるほどの決意をもって生まれたこの「産土」を通して、"真の地酒"を追究していきます。

6位

新コンセプトは“酒を売らない酒屋”—古酒・熟成酒専門店「いにしえ酒店」が酒販よりも体験を重視する理由とは

いにしえ酒店の外観

2021年5月、杉並区にあった古酒・熟成酒の専門店「いにしえ酒店」が品川区に移転しました。移転に伴い、コンセプトを"酒を売らない酒屋"に変更。どのようにしてその独特の考えに至ったのでしょうか。

5位

「この蔵を大きな船だと思っているんです」─「ドン ペリニヨン」の元醸造最高責任者が富山県白岩に新設した”大きな一枚屋根の酒蔵”

白岩の酒蔵外観

photo by Nao Tsuda

「ドン ペリニヨン」の元醸造最高責任者であるリシャール・ジョフロワ氏の酒蔵がついに完成しました。これまで3種類の「IWA 5」が展開されてきましたが、第4弾の発売は2023年夏の予定とのことです。

4位

日本酒初心者におすすめの入門酒「上善如水」4種類を飲み比べ!日本酒メディア編集部がその違いを徹底テイスティング

「上善如水」シリーズ

編集部メンバーによる飲み比べ企画の一本。これで日本酒好きになったという方も多い「上善如水」のレギュラー商品をテイスティングしました。最大の特徴は、やわらかい飲み口と、透明感のある味わいです。

3位

日本酒業界の商慣習「桶買い・桶売り」は本当に悪なのか?―「剣菱」と「楽の世」の関係性からみえたパートナーシップ

「楽の世」と「剣菱」

日本酒業界では、ネガティブな側面が語られることの多い「桶売り・桶買い」という商慣習。果たして、本当に悪いものなのでしょうか。「剣菱」と「楽の世」の関係性からは、ポジティブな側面が見えてきました。

2位

個性の追求こそが、日本酒が生き延びる道—新政酒造・佐藤祐輔さんロングインタビュー

新政酒造 8代目蔵元 佐藤祐輔さん

日本酒業界のトップランナーとして、多くの酒蔵に影響を与えている新政酒造。日本酒業界の在るべき姿や、経営者としての考えを深掘りしました。

1位

日本酒初心者におすすめしたい入門酒「八海山(はっかいさん)」シリーズを、SAKETIMES編集部が徹底解説!

「八海山」テイスティング9種類

2022年、もっとも多くの読者に届いた記事は、安定した美味しさを誇る銘酒「八海山」の飲み比べ企画の一本でした。コロナ禍の影響が続く中、「八海山」のような、日常に寄り添ってくれる日本酒が、家飲みの需要にマッチしているのかもしれません。

2023年のSAKETIMESにもご期待ください!

2022年の人気記事ランキングには、クラフトサケなどの新しい動きを取り上げた記事だけでなく、日本酒産業への提言となるようなインタビュー記事、そして、定番銘柄の飲み比べ記事など、さまざまな記事が入りました。

これからも、SAKETIMESは日本酒の未来をつくるための情報発信に取り組んでいきます。2023年もご期待ください。

※ランキングは、12月21日時点の数値をもとに作成しています。
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