SAKETIMESは、2024年もさまざまな日本酒情報を発信してきましたが、そのなかで特にアクセスが多かった人気記事のトップ10を発表!2024年にもっともよく読まれたのは、どのような記事だったのでしょうか。

2024年の人気記事トップ10!

第10位

“オーガニック日本酒”を当たり前の選択肢に—業界大手の大関だからこそできた品質・価格の新しい有機純米酒

2022年10月、日本酒も含めた「酒類」が有機JAS認証の対象として追加されました。JAS法が改正されたその日、日本酒として初めて有機JAS認証を取得したのが、兵庫県の日本酒メーカー・大関の「#J(ハッシュタグジェイ) 有機米使用純米酒」です。

実際に「#J」を取り扱っているスーパーの担当者さんは、食中酒としての高い品質とともに、四合瓶(720mL)で約1,500円というリーズナブルな価格について、「高品質の商品を安定的に製造できる大手メーカーだからこそ」と評価しています。

最近では「オーガニック」や「有機」というキーワードを大事にした日本酒が増えていますが、この「#J」は優れたコストパフォーマンスで、“オーガニック日本酒”という新しいジャンルを大きく広げる存在になるかもしれません。

第9位

日本酒とワインを同時に保管できるセラー「氷温M2」を飲食のプロはどう評価するのか—渋谷の人気和食店に聞きました!

「氷温M2」

ワインセラーメーカー・さくら製作所による日本酒セラー「氷温M2」シリーズ。設定温度が「-2〜22℃」と幅広く、飲食店から一般家庭まで、あらゆるシーンで活躍しています。

実際に利用している渋谷の和食店「雷庵(らいあん)」は、セラー導入の決め手について、日本酒とワインを同時に保管できることや、氷温管理ができること、デザインが洗練されていることに加えて、「問い合わせをした時の対応が好印象だったから」と話します。

特に夏期の気温が上昇し続けるなかで、酒蔵の作品ともいえる繊細な日本酒をベストの状態で味わうために、日本酒セラーの需要はこれからも増していきそうです。

第8位

10のキーワードで振り返る日本酒業界のトレンド【SAKETIMES 創業10周年特別企画】

10のキーワードで振り返る日本酒業界のトレンド

2024年6月、SAKETIMESは創業10周年を迎えることができました。創業から現在までの10年間は、日本酒産業にとって「日本酒の新しい価値を模索した時期」だったといえるでしょう。

そんな10年間の日本酒トレンドを「精米歩合」「熟成・ヴィンテージ」「テロワール」「日本酒スタートアップ」「クラフトサケ」「生まれ変わる酒蔵」「大手酒蔵のチャレンジ」「容器の軽量化と少量化」「料理とのペアリング」「クラウドファンディングやイベント」という10のキーワードで振り返りました。

2025年は、どんな新しいトレンドが生まれるのでしょうか。

第7位

銀ブラしながら、約40種類の新潟酒を味わおう!─新潟県の新しいアンテナショップ「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」の楽しみ方

2024年8月、東京・銀座に新潟県のアンテナショップ「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」がオープンしました。2階にある「新潟清酒・THE SAKE Stand」は、日本酒を中心に約300種類もの新潟酒がラインナップされ、県外では見かける機会の少ない珍しい日本酒を購入できるだけでなく、約40種類の新潟清酒を飲み比べることができます。

酒器などの工芸品も並んでいるので、海外観光客を案内する場所としても便利。気軽にテイスティングが楽しめるため、飲み会の前に寄り道してゼロ次会に使うのもよいでしょう。

10月には、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」も同じエリアにオープンしました。銀座駅の周辺には、さまざまな都道府県のアンテナショップが並んでいるため、はしご酒を楽しんでみるのもおもしろいかもしれません。

第6位

日本酒造りを始めてわずか3年で、海外コンテストの金賞を獲得!—酒販店に聞く「福和蔵 純米大吟醸」の美味しさ

「あずきバー」でおなじみの食品メーカー・井村屋が、2021年に立ち上げた日本酒ブランド「福和蔵(ふくわぐら)」。酒造りはまったくの未経験というスタートにもかかわらず、すでに国内外のコンテストで好成績を収めるまでに成長しています。

実際に商品を取り扱う酒販店を取材してみると、徹底した衛生管理によるブレないおいしさだけでなく、資材の取り扱いや配送の梱包といった観点でも、食品メーカーとしての安心があるという声が聞かれました。近年増加している酒蔵の事業継承のなかでも、もともと持っていた技術やノウハウが上手く活用されている好例といえるでしょう。

2024年は、和洋菓子メーカーのシャトレーゼが長野県の酒蔵を買収したというニュースもありました。異業種の企業による事業継承によって、どのようなシナジーが生まれるのでしょうか。今後もさまざまな事例が増えていくと予想されます。

第5位

【速報】仙台駅にオープンした醸造所「SENDAI STATION BREWERY Fermenteria」を訪問!—新しい発酵飲料を体験しました

2024年3月、仙台駅の1階に、発酵飲料と酒類の醸造所「SENDAI STATION BREWERY Fermenteria」がオープンしました。

取材した当時は、免許の関係で酒類の製造はまだ始まっていませんでしたが、現在はすでにスタートしています。12月には、8Lという小ロットから製造可能な特注サービスを開始し、小規模な醸造所であることのメリットを充分に活かしています。

2025年5月には、福岡県福智町に新たなクラフトサケ醸造所「天郷(あまのさと)醸造所」がオープンすることが発表されるなど、クラフトサケ醸造所はこれからも全国各地に増えていきそうです。

第4位

国内最大級の日本酒イベント「にいがた酒の陣」の歴史を紐解く—コロナ禍を通してたどり着いた“原点回帰”

2024年に20周年を迎えた国内最大級の日本酒イベント「にいがた酒の陣」のこれまでの歩みについて、新潟県酒造組合の大平会長を取材しました。

イベントのモデルとなったのは、ドイツで開催されているビールの祭典「オクトーバーフェスト」だったのだとか。2019年は約14万人を動員したという大きなイベントですが、コロナ禍の以降は参加人数に制限を設けて開催されています。さまざまな苦労とともに歩んできた20年間の歴史を紐解きます。

第3位

【速報レポート】国内最大級の日本酒イベント「にいがた酒の陣 2024」の初日に編集部が参加してきました!

第4位に続いて、第3位にも「にいがた酒の陣」の記事がランクインしました。こちらは、イベント初日の様子をレポートした速報記事です。

2023年と同様に、2024年も日本酒イベントに関連する記事がよく読まれました。従来の日本酒ファンだけでなく、日本酒に馴染みのない方々も気軽に参加しやすいイベントが増えたことも大きいですが、コロナ禍を経て、リアルな場での日本酒体験が強く求められているのではないかと感じます。

第2位

国内最大級の日本酒イベント「にいがた酒の陣」の楽しみ方—酒蔵との交流を通して、新潟県の日本酒の新しい魅力を発見しよう!

「にいがた酒の陣」の会場の様子

さらに第2位にも「にいがた酒の陣」の記事がランクイン。この記事では、取材として、そしてプライベートとして何年も参加し続けている編集部の視点で、イベント当日の楽しみ方を紹介しました。

2025年は、3月8日(土)・9日(日)に開催されるとのこと。この記事を参考にしながら、次回の「にいがた酒の陣」も楽しんでください。会場でお会いしましょう!

第1位

日本一おいしい市販酒を決める「SAKE COMPETITION 2024」—各部門トップ酒蔵の喜びの声

2024年の人気記事ランキングの第1位に輝いたのは、日本一おいしい市販酒を決める日本酒の品評会「SAKE COMPETITION」の各部門でトップとなった酒蔵を取材した記事でした。

純米酒部門では、新しい精米方法として注目されている「真吟精米」を活用した今田酒造本店(広島県)と新澤醸造店(宮城県)の日本酒が第1位・第2位となり、話題になりました。SAKETIMESでは、この真吟精米を提案している広島県の精米機器メーカー・サタケのPR記事にて、両社に話をお伺いしています。

2025年のSAKETIMESにもご期待ください!

2024年の人気記事ランキングには、開催20周年を迎えた「にいがた酒の陣」を中心に、新しい醸造所やアンテナショップのオープン、業界大手蔵や新規参入蔵の挑戦、そして人気の日本酒コンテストなど、さまざまなテーマの記事がランクインしました。2025年はどのようなニュースやトレンドが生まれるのでしょうか。

これからも、SAKETIMESは日本酒体験を豊かにするさまざまな情報を発信していきます。2025年もご期待ください。

※ランキングは、12月22日時点の数値をもとに作成しています。
※日本酒コンテストの速報・お知らせ・ニュースリリースの記事は除いています。

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